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経費ふくらむアジア大会 名古屋市の税金はどう使われる? 選手村に代わるコンテナハウスは“動くホテル”

CBCテレビ / 2025年2月12日 20時28分

CBC

名古屋市の広沢一郎市長が「アクセル全開」「フルスロットル」で臨んだという新年度予算案。金額は過去最大の総額1兆6171億円。

名古屋市民230万人の暮らしを左右する新年度予算案。その金額を投じるだけの意義があるのかを検証します。

アジア大会 新年度予算案は150億円

開催まで、あと584日となったアジア大会。名古屋市が準備費として新年度予算案に計上した額は150億円。「質素で合理的な大会」を掲げて誘致したものの、資材や人件費の高騰により、当初1000億円とされた大会経費は、倍以上に膨らむ見通し。

(広沢一郎市長)
「(想定を)超えるのは確定なんですが、最終的にどこまで超えるか精査している」

コスト削減を迫られる中、選手村の建設は取りやめに。それに代わる宿泊施設の1つとして、名古屋港ガーデンふ頭に整備されるのが、“コンテナハウス”です。

部屋は8畳 ビジネスホテルと変わらないシンプルな作り

全国にコンテナハウスを展開する業者に、中を見せてもらうと…

(柳瀬晴貴記者)
「普通の貨物コンテナのようです。ずらりと並んでいます。中はビジネスホテルのようです。シンプルな作りで、全く圧迫感を感じさせません」

8畳の空間に、ベットやデスク、シャワートイレなど、必要な設備が無駄なく配置されています。

(デベロップ広報 麻生川佳奈さん)
「断熱材が入っておりますので、暑さや寒さを防げるようになっている。コンテナハウスは客室が独立していますので、選手も自分の部屋のように、くつろげると思う」

さらに、このコンテナには最大の特徴が。

(担当者)
「客室の下にタイヤが付いているので、何かあった際には、移動することができる。“動くホテル”として運用できる」

トレーラーで牽引して、全国どこへでも移動させられるため、設営も簡単。アジア大会では、名古屋港ガーデンふ頭に運びこまれ、選手2000人を宿泊させる計画です。

(OCA調整委員会 タヤブ。イクラム副委員長)
「コンテナハウスはきっと普通のホテルより良くて、選手たちも満足いくと思っています」

これに加え、4000人収容のクルーズ船を金城ふ頭に停泊させます。

当初、市内のホテル借り上げも考えましたが、主催者のアジアオリンピック評議会から、選手同士の交流ができないと注文が。そのための苦肉の策ですが、選手村を新たに建設することを考えれば、大会費用が大幅に削減できると言います。

とはいえ新年度だけで、宿泊施設関連の予算は18億円。全体予算の見通しは、大阪万博並みの膨張を見せています。

アジア大会開催が、名古屋市にとっても“みのりあるもの”になるのかどうか、市長の政治手腕が問われます。

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