職員逮捕受け 千葉県が第三者委員会設置へ 背景や課題を検証

　職員が収賄の疑いで逮捕されたことを受け、千葉県は外部の有識者による第三者委員会を立ち上げ、事件の背景や課題などの調査、検証を進める方針です。

千葉県　熊谷俊人　知事
「職員が収賄の疑いで逮捕されたことは極めて遺憾、県民に大変申し訳なく思う」

　熊谷知事は会見で、職員が職務上、遵守すべき事項や倫理原則を定めている、「県職員倫理条例」の運用や今回の事件の背景、それに入札制度を挙げ、「様々な点を検証する必要がある」とし、外部の有識者による第三者委員会を立ち上げる方針を示しました。

　委員の人選などは、今後速やかに行うとしています。

　また全ての職員に対し、倫理条例への理解を徹底するための研修を受講させるほか、県土整備部を含む、公共工事の発注が多い５つの部局は、検証が終わるまで業務上利害関係がある事業者などとの会食を自粛するよう、職員向けに通知したということです。

　一方、熊谷知事は、今回の事件による、北千葉道路の建設工事への影響を問われると、次のように述べました。

千葉県　熊谷俊人　知事
「北千葉道路は本当に、県民も経済界も含めてさまざまな人たちが期待をしている県にとっても非常に重要な道路だと思う。北千葉道路の整備に一刻の遅れもあってはならないと考えているので、人員の手配も含めてできる限り体制は速やかに立て直して工事を着実に進めていきたい」