教育費負担の無償化 国に要望へ 千葉県と神奈川県が共同提案

教育費負担の無償化 国に要望へ

　都内で開かれた関東地方知事会議で千葉県と神奈川県が国への要望案を共同提案し、高校などの教育費負担の無償化を国に要望することが決まりました。

　５月２３日の会議では、千葉県と神奈川県の知事が「教育費負担に大きな差が生じるのは不公平」として、住んでいる地域で高校などの授業料の負担に差が出ないよう教育費負担の無償化を国に求める要望案を説明しました。

　同じ学校の生徒でも住んでいる地域が違うだけで３年間の授業料が約１５０万円も違ってくるケースもあるということで、熊谷知事は「首都圏のような一体性が高く流動性も高い地域では制度の格差が人口流出など様々な不公平感につながる」と述べました。

　東京都の小池知事も、国が責任を持って取り組むのが「大前提」で、「一致団結して国に強く働きかけていくことが重要」と賛成し、高校等就学支援金の支給対象の拡大や授業料減免事業への財政支援などを国に要望することが決まりました。

千葉県　熊谷俊人　知事
「このままでは同じ学校の同じクラスで無償化とそうでない子どもが混在する状況が生まれてきて、不公平感、いびつな状況が広がる。東京都含め１０都県が了承した上で国に要望するのは大きな前進」