2023年9月の千葉県茂原市など浸水被害 要因は「未曽有の豪雨」
チバテレ+プラス / 2024年7月5日 21時55分
2023年9月の大雨で茂原市などで発生した浸水被害について、千葉県の検証会議は7月5日、この浸水の要因は、過去最大の降雨量にあることを示しました。
一方、仮設堤防の施工不備は浸水被害への影響がほぼなかったとしています。
県庁では5日、浸水のメカニズムを検証する有識者会議の4回目の会合が行われました。
会議では始めに、県側から2019年の浸水被害時と比べ、2023年9月の大雨は流域の平均雨量が約1.5倍と、過去最大の降雨だったことが説明されました。
そして、当時の情報を反映した、シミュレーションが報告され、堤防が正常に機能したとしても、今回の未曽有の豪雨では浸水被害は免れなかったことが示されました。
また、県が治水対策工事を進めている一宮川の仮設の堤防の一部が雨の影響で動いたり崩れたりしたことが浸水量の増加に繋がった要因の一つと判明しましたが、会議は今回の降雨量では防げなかったと結論付けています。
一方、今回の浸水被害では、県の仮設堤防の高さが不足している、「施工不備」が5か所あり、浸水被害に影響した可能性が指摘されていましたが、シミュレーションの結果、施工不備による影響はほとんどないことが確認されたということです。
会議後、座長である、東京大学生産技術研究所の加藤孝明教授は、今後の議論について、次のように述べました。
災害検証会議 加藤孝明 座長
「さらに気候変動が進むともっとすごい雨が降る可能性もある。そのリスクをどう流域全体でうまくマネジメントしていくのかが次の議論のベースとして最も重要な部分かと思う」
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