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県有識者会議 一宮川仮設堤防の不備「賠償責任なし」と結論 千葉県

チバテレ+プラス / 2024年7月8日 18時15分

県有識者会議 一宮川仮設堤防の不備「賠償責任なし」と結論 千葉県

 千葉県茂原市などで浸水被害が発生した2023年9月の大雨の際、県の仮設の堤防で高さが足りていない施工不備があった問題で、県の有識者会議は8日、県や施工業者に「賠償責任は認められない」という見解を取りまとめました。

 この問題は、2023年9月の大雨の際、県が治水対策を進める一宮川の工事区間で、仮設堤防の高さ不足が一部で見つかり浸水被害への影響が指摘されていたもので、7月5日に行われた災害検証会議では施工不備の水害への影響は「ほぼない」と結論付けられました。

 8日行われた一宮川護岸工事検証会議はこの問題の法的責任を検証するもので、委員である弁護士2人が出席しました。

 そして会議は今回の施工不備は「危険な行為」として「過失による違法行為、瑕疵にあたる」と判断した一方、先の災害検証会議の検証結果を踏まえ「水害拡大との因果関係を法的に認定することはできない」として、県と施工業者の賠償責任は「認められない」と結論付けました。

 そのうえで県に対しては、今後は施工不備を確認できるよう「パトロール体制など管理体制の充実を図るべき」と指摘しています。

 なお会議は近く報告書を取りまとめ、県に提出する方針だということです。

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