養護施設退所者向け奨学金 多額の寄付をした企業に感謝状 千葉県

　児童養護施設を退所するなどした子どもたちの、進学支援のための奨学金制度に多額の寄付をした企業に対し、千葉県が７月１０日、感謝状を贈りました。

　県庁では１０日、感謝状贈呈式が行われ、熊谷知事が企業４社に対し感謝状を手渡しました。

　県の奨学金制度は、県民や企業からの寄付を活用して、児童養護施設や里親などのもとで育った子どもの進学を支援するものです。

　県はこの事業に１００万円以上の寄付をした場合に感謝状を贈っていて、今回の４社では、オリエンタルランドが１０００万円、野村アセットメントマネジメントが９００万円、そして、ＪＦＥスチールと千葉信用金庫がそれぞれ３００万円の寄付をしたということです。

　熊谷知事は、「大事に使わせていただき、千葉県の子ども、若者の未来を明るくしていきたい」と謝意を示しました。

オリエンタルランド　吉田謙次 代表取締役兼COO
「より高等教育を受けられる環境になることで、子どもたちのハピネスに繋がると考え寄付した。教育を受けて新たな価値観や、人と触れることで新たな夢が生まれ、それを実現できるような形にしていくことが良いと思う」

野村アセットメントマネジメント　鎌田彰平 さん
「志半ばで夢を諦めざるを得ない環境がもしあるのだとすれば、今回の寄付を通じてやむを得ず進学を諦めるという子が1人でも減ってもらえたらいいと思った」