次世代の製造業 生き残りの「カギ」とは？ 千葉モノづくり未来会議

次世代の製造業　生き残りの「カギ」を

　モノづくり産業の次の１０年を考える「千葉モノづくり未来会議」が７月１０日、千葉市内で開かれました。

　このセミナーは、千葉県の製造業が直面する課題やＤＸによる成長戦略、人材育成など製造業の未来について考えようとチバテレが開催しました。

　基調講演では、自動車のマフラーなどプレス部品を製造しているフタバ産業特別顧問の吉貴寛良さんが、社長を務めていた当時を振り返り、ベテラン設計者の経験やノウハウなどを可視化しＡＩと組み合わせて検索する仕組みを構築したことで、製品の不良品率を１０分の１まで削減し業績を回復させたことなどを話しました。

　また、講演では、ＩＴ大手のアップルで製品開発に携わった経験を持つキャディの取締役最高技術責任者の小橋昭文さんが「データが溜まる仕組みの構築とデータ活用の社内文化の形成をしていくことが重要」と力説しました。

　続いて行われたトークセッションでは、設計と原価の融合をコンセプトに企業変化に取り組むプリベクト代表取締役の北山一真さんも加わり、これからの製造業の成長戦略などについて意見を交わしました。