ライドシェア1か月 熊谷知事「国や事業者と連携」 千葉県

　一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を乗せる日本版ライドシェアが、千葉県内で始まってから約１か月が経ちました。

　熊谷知事は７月１１日の定例会見で、柔軟な制度設計に向け、引き続き事業者や国と連携していく考えを示しました。

　県内のライドシェアは、６月８日から始まり、千葉市・四街道市の千葉交通圏で、土曜日と日曜日の午前０時台から３時台の間に限り、現在は５５台の運行が認められています。

　県によりますと、事業者へのヒアリングの結果、「ある程度利用されている」、「天気によっては採算が取れそう」など肯定的な声が上がっています。

　一方で、稼働時間が深夜のため、「ドライバーが集まりにくい」という声のほか、研修にも一定の時間がかかることなどから、「許可を受けた車両数を稼働するには、もう少し時間がかかる」という声もあったということです。

　熊谷知事は１１日の定例会見で、「何より大事なのは、利用者のニーズに合う移動手段が確保されること」と述べました。

　千葉県　熊谷俊人 知事
　「事業者が対応していくなかで使いやすくなった部分と、分かりづらい部分が出てくると思うので、しっかり声を届けながらできる限り柔軟に現場判断で運用できる制度に近づけていくことになると思う。一歩ずつ一歩ずつ現場と国交省ともコミュニケーションしながらやっていく案件だと思う」