イネに黒い斑点 カメムシ大量発生で注意報 薬剤防除が最適

　黒い斑点が出るなど、イネに被害をもたらす「カメムシ」が大量に発生しているとして、千葉県農林総合研究センターが注意報を出して、生産者に対策を呼びかけています。

　県農林総合研究センターが６月から７月上旬にかけて、県内７０地点でイネに被害をもたらすクモヘリカメムシなど、大型斑点米カメムシ類を捕獲して調査を行ったところ、１地点当たりの平均捕獲数は８．２１匹で、平均値の４倍以上となりました。

　また、小型のカスミカメムシ類の平均捕獲数は７２匹と、平均値の約３倍となり、ともに過去１０年で最多となっています。

　イネが成熟するこの時期、冬を越した成虫のカメムシが取り付き、デンプンを吸われたイネは一部が黒ずむなどの被害が発生するということで、県農林総合研究センターは「カメムシの防除には薬剤防除が最適なので、適切な時期に行うよう対策を行ってほしい」と呼びかけています。