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「ちばこどもホスピスプロジェクト」子どもと家族に心温まる夏祭りの思い出

チバテレ+プラス / 2024年7月16日 16時3分

「ちばこどもホスピスプロジェクト」子どもと家族に心温まる夏祭りの思い出

 いのちにかかわる病気や重い障がいのある子どもたちとその家族の夢や願いをかなえるプロジェクトの一環として、7月14日、千葉市中央区の淑徳大学仁戸名キャンパスで、関係者やボランティアによる手作りの夏祭りイベントが開かれました。

 「ちばこどもホスピスプロジェクト」は、命にかかわる病気や重い障がいのある子どもたちとご家族が、一人ではないと感じ、その子らしい時間を家族と過ごせるよう、闘病中から旅立ちの後まで寄り添う活動として2022年秋にスタートしました。

 同プロジェクトは、2024年3月からNPO法人として、地域の大学や医療機関、企業団体、ボランティアの協力のもと、夏祭りのほかクリスマス会、栗拾い等のイベント、夢を叶えるプロジェクト、ボランティア研修会、啓発フォーラムの開催など、さらに充実した取組みを行っています。

 今回の夏祭りは、その一環として、淑徳大学の全面的な協力のもと、県内で医療的ケアが必要な子どもの「食の楽しみ」をテーマに活動する団体「ソーシャルサポートアソシエーション・ルーツ」とコラボして開催されました。

 メイン会場中央には手作りの櫓が設置され、櫓上ではパワフルなママさんバンドのステージや和太鼓の演奏が夏祭りに華を添えました。

 また飲食会場では、摂食嚥下認定看護師による夏祭りにふさわしい嚥下食メニューが準備され、それを求める列ができていました。

 病気や障がいのために、みんなと同じ食事を摂ることが難しい子どもたちは、外食を諦めることが多いのが現状です。そこで今回は、食べやすい形状に加工されたたこ焼き、焼きとうもろこし、溶けないアイスなどが販売され、親子で一緒に夏の味を楽しむ様子が見られました。

 さらに縁日ではヨーヨー釣り、ぷよぷよボールすくい、的当てなどが準備されました。ボランティアたちは事前に障がいのある子どもがゲームに参加しやすいよう道具に工夫をこらし、中には熱心に何度もチャレンジする子どもの姿も見られました。

 この他、プロジェクションマッピングでは暗い部屋の中の大きなスクリーンに花火の映像が映し出され、音とともに普段はなかなか行くことのできない花火を身近に体感することができました。また、車いすごと入れる大きなダンボールハウスが手作りで設置され、中は光が散りばめられた落ち着いた空間でリラックスする子どもの姿が見られました。

 楽しさいっぱいのこの日のイベントには、医療的ケア児とその家族、22組77名が参加し、企画段階から参加した医療機関や福祉施設、学生団体など幅広いボランティアスタッフ83名と一緒に楽しい時間を過ごしていました。

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