PFOSなど暫定指針値の７００倍も 鎌ケ谷市

　人工河川「金山落」の周辺で有害性が指摘される有機フッ素化合物、ＰＦＯＳとＰＦＯＡが暫定指針値を超えて検出されている問題で、千葉県鎌ケ谷市が行った追加の水質調査の結果、最大で指針値の７００倍の値が検出されたことがわかりました。

　鎌ケ谷市では、２０２４年４月に軽井沢地区で行った井戸の水質調査の結果、１７本のうち７本でＰＦＯＳとＰＦＯＡの濃度が国の暫定指針値を超えたため、さらにその周辺に範囲を広げ、６月３日と４日に追加調査を行いました。

　その結果、３１本のうち１３本で指針値を超え、高いところでは１リットルあたり３万５０００ナノグラムと指針値の７００倍にのぼったということです。

　また、このうち８本は飲用の井戸で指針値の１．８倍から１７０倍の値が検出されましたが、健康被害は出ていないということです。

　鎌ケ谷市では、指針値を超えた井戸の所有者に対し、井戸の水を飲むことを控えるよう呼びかけるとともに、さらに範囲を拡大して追加の水質調査を行うことにしています。