児童・生徒への体罰はゼロ 千葉市の実態調査

　千葉市教育委員会は市立学校の児童・生徒を対象にした昨年度の体罰とセクハラ被害の調査結果を発表しました。
　全ての市立学校で体罰はなく、セクハラ被害も減少していることが分かりました。

　この調査は、千葉市教育委員会が２０２３年度、市立の小・中・高校、それに特別支援学校、合わせて１６６校の児童・生徒合わせて約６万９０００人を対象にアンケート形式で行ったもので、回答率は約８割でした。

　調査の結果、教職員から児童・生徒への体罰は全ての市立学校でありませんでした。

　体罰がなかったのは調査が始まった２０１３年度以降初めてだということです。

　一方、セクハラは１０件で前の年度から２件減りました。

　セクハラの分類では、「嫌な触られ方をされた」が最も多く、この中には、髪を触られたなどの身体的接触以外に、「自分の筆箱を触られたのが嫌だった」という主旨の回答もあったということです。

　市教育委員会の担当者は、２０２０年度以降体罰とセクハラなどの件数は減少傾向にあるということで、「様々な研修によって少しずつ改善されてきている」と分析しました。

　しかし、「体罰やセクハラはあってはならないこと」とし、引き続き研修を重ねるなどして、体罰・セクハラの撲滅を目指す考えを示しています。