水道用水の供給料金 統合後１０年間は地域別とする案示す

統合後１０年間は地域別料金案

　千葉県の九十九里と南房総、それぞれの地域にある水道用水の供給団体と県営水道の統合に向けた協議会が７月１８日、県庁で開かれ、水道用水の供給料金は、統合後１０年間は地域別とする案が示されました。

　「九十九里地域水道企業団」と「南房総広域水道企業団」は、県企業局の用水供給事業として２０２６年４月をめどに統合し、統合協議会では、財政収支計画や　水の需要予測などを盛り込んだ総合基本計画を策定します。

　１８日の協議会は、財政収支計画を協議し、水道用水の供給料金は２つの地域で供給単価に１立方メートルあたり約１００円の差があるため、統合後１０年間は地域別料金とする料金体系案が示されました。

　これに対し、団体を構成する市町村からは、「住民目線の料金設定」のほか、県への繰出金に振り替えられる市町村水道総合対策事業補助金の継続を求める意見などが出たため、財政収支計画を継続審議としました。

　協議会は、８月下旬から９月上旬に次の会議を開催し、財政収支計画の承認を目指すということです。