“絶対しないで！”子どもの車内放置 JAFが注意呼びかけ

“絶対しないで！”子どもの車内放置

　関東地方は７月１８日、梅雨明けし、これから暑さが本格化します。
　こうした中、ＪＡＦ＝日本自動車連盟千葉支部は、子どもを車の中に残したまま離れないよう、強く呼びかけています。

　ＪＡＦが行った調査によりますと、「少しの時間でも子どもを車内に残したまま車を離れたことがある」と答えた人は約５５％にも上りました。

　その理由としては「用事を終えてすぐに戻ることができるため」が最も多く、「子どもが寝てしまい、起こさないため」が続きました。

　すぐに戻るから大丈夫…。実際は、どうなのでしょうか。

ＪＡＦ千葉支部　出原正洋 さん
「短時間であっても、車内の温度は短時間のうちに上がるので、そのまま子どもを残すのは非常に危ない行為」

　ＪＡＦが行った実証実験では、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか１５分で熱中症指数は危険なレベルに達しました。

ＪＡＦ千葉支部　出原正洋 さん
「とくに乳幼児、小さい子どもは体温調節する機能が未発達なので、大人の感覚で “大丈夫だろう” は通用しない。短時間であっても体温が非常に上がり、危ない状態にある」

　こちらは、サンシェードを利用したり、窓を開けたりした場合の「温度上昇の変化」を測定したものです。

　サンシェードや窓を開けても温度を抑える効果は低く、人が耐えられない危険な温度まで上昇することがわかります。

　一方、エアコンを使い続けた場合、温度は上昇していません。

　ただ、ＪＡＦの担当者は「エアコンをつけたまま離れるのも危険だ」と指摘します。

ＪＡＦ千葉支部　出原正洋 さん
「冷房をつけっぱなしでも何かの原因で止まってしまうケースが考えられる。エンジンがかかっているので、何かの拍子に子どもが操作してしまい車が動き出したり、そうした面での危険性はある。これから夏休みを迎え家族で出かける機会が増えると思う。短時間だから大丈夫という過信は絶対にしないで、子どもと一緒に行動するよう心がけてください」