県内の新設法人数が初の６０００社突破 企業の門戸開かれたことが要因か

　２０２３年一年間に千葉県内で設立された新設法人の数が、初めて６０００社を突破したことがわかりました。

　民間の調査会社帝国データバンクによりますと、２０２３年１年間に県内で設立された新設法人の数は６３６７社でした。

　都道府県別では福岡県に次いで全国で７番目に多く、２０００年以降初めて６０００社を突破しました。

　地域別では千葉市が１１１６社と最も多く、次いで船橋市、松戸市の順となっていて、法人各別では株式会社と合同会社で全体の９５％近くを占めました。

　このうち低コストで設立できて経営の自由度が高い合同会社は、前の年と比べて８．８％増の２０４３社で、増加した背景には２０２３年１０月からスタートした消費税のインボイス制度に対応するため、法人格を取得した個人事業主も一定数あったと見られています。

　帝国データバンク千葉支店は「若年層や女性のほか、現役を引退したシニア層などの多様な世代に起業への門戸が開かれてきていることも要因の一つでは」と分析しています。