いざ夏の甲子園へ！決勝は延長戦で劇的決着 夏の高校野球千葉大会１５日目

　夏の高校野球千葉大会は、最終日の１５日目となる７月２７日土曜日、ＺＯＺＯマリンスタジアムで決勝戦が行われました。

　クライマックスを迎えたＺＯＺＯマリンには朝から多くの観客が集まり、グングンと気温が上昇する中、１４８チームの中から勝ち上がった市立船橋と木更津総合が、千葉大会最後のゲームに臨みました。

　まさに“戦国千葉”を象徴するノーシード校同士の決勝。市立船橋工藤投手と木更津総合千葉投手による息詰まる投げ合いは、１－１のまま延長１０回タイブレークへ。

　そして１０回裏、木更津総合の攻撃。市立船橋守備陣がバント（内野安打）を一塁へ悪送球。その間にセカンドランナーがホームインしてサヨナラでゲームセット。２－１で木更津総合高校が６年ぶり８回目の優勝を果たしました。

　決勝戦にもSNS等で応援企画「#チバナツ」にさまざまな想いが寄せられました。

「久しぶりに高校野球の決勝戦見て泣きました。正直ちょっともやもやはする､､､でも巻き戻しは出来ないから　市船のみなさんお疲れ様。木更津総合のみなさん甲子園頑張ってください。千葉の高校球児のみなさん今年も感動をありがとうございました！」（チユウラブ）さん

「タイブレークでの動揺。どんなの言葉も、市船の選手たちの慰めにはならないと思うけれど、千葉大会は素晴らしい決勝のカードで、両者どちらも譲らない緊迫した熱戦でした！木更津総合高校、優勝おめでとう！千葉の球児たちの想いをつなぎ、甲子園での健闘を祈ります。」（ブルーベリー）さん

　またこの夏、これまでご紹介しきれなかった中にも、熱いお気持ちを表現された投稿がたくさんありました。開幕前から大会期間中寄せられたものの一部をご紹介します。

「高校野球２本目のホームランは先日の父の日だったね。あなたは昔からお父さんが大好きでした。記念の１本目は去年のお父さんの命日の日。三兄弟の中で１番姿形はお父さんに似て、身長は全く同じ。きっと最後の夏も遠くから見守ってくれているはずだよ。ここまで元気に野球やれてこれた事が母にとってはもうドラマティック！最後の勇姿を私の目にも焼き付けさせてね。」（あけみん）さん

「高校最後の大会、背番号をもらい先程縫い終わりました　ひと針ひと針想いを込めて…　これで最後かと思うとあっという間だな…今まで出会った全ての人に観てもらえるよう全力でやり遂げて欲しい　そして暑い夏、長く続きますように！！」（やっこ）さん

「１３年間の集大成となる最後の夏が始まった。土日祝と、朝から日暮まで。暑い夏も、寒い冬も。グランドまで１５km走って通った日々。ただ、ひたすらに突き進んできた日々は、決して裏切ることはない。そう信じて、楽しくやりきって欲しい。母の思いは、ただそれだけ。リトルリーグ、ボーイズリーグ、高校野球。本当に仲間や周囲の方達に恵まれて、幸せものだね！君にはたくさんの仲間達や、応援団がついてる。ビビらず、君らしく。昨日、新しいウタマロを開けたんだよ。使い切るまで、少しでもより長い夏になれますように。大丈夫。仲間を信じて、進めぇぇぇぇ！！！」（小峰真紀子）さん

「強くないチームでやる野球の何が楽しいんだ？勝つから楽しいんじゃないのか？勝つ喜びを知って楽しくなるんじゃないのか？とずっと思ってました。でも…強いとか弱いとかじゃない。『野球が好き』とはこういうことなんだ、と息子に教わりました。さあ千葉県大会開幕！」（ゆのじの人生訓）さん

「この歓喜を超えるために今年の夏が、来た。高校野球の辛さ苦しさ楽しさを一緒に感じてきた仲間。今いる仲間が人生唯一無二の存在。この先、新しく出逢うことはない、唯一無二のその仲間と出逢ったことはきっといつか宝物になるから。夏を駆け抜けろ！」（えりりん）さん

「強い雨で途中２時間近く試合が中断されました。重い空気の中、成田高校応援席の野球部員さん達が大きな声で応援合戦を始めてくれました！身内だけへのエールではなく、対戦相手の千葉東高校へのエールも送ってくれました！！それに応じて千葉東高校の応援席からも歌が聞こえてきました。選手も！応援席も！観客も！球場全体に拍手と笑顔が広がり、とても晴れやかな気持ちにさせてくれました。人を励まし元気付ける姿にとても感動しました！成田高校と千葉東高校の選手と応援席の皆さん、雨の中本当にお疲れ様でした。敗れた千葉東高校の分まで勝ちを重ねてください。応援しています！！」（千葉東高校３年保護者）さん

「野球応援の合間を縫って　コンクールとマーチング練習　やることがいっぱいで大変だけど　忙しいくらいがちょうど良い　明日の試合も初回から全力で声を出して応援します！　野球部の皆さん　明日も一緒に頑張りましょう！」（拓殖大学紅陵高校吹奏楽）さん

「仕事の都合上、本日は引き上げます。また今大会の千葉大会の観戦も本日を持って終了となります。千葉大会は毎年とても楽しく、今年も素晴らしい試合を観戦させて頂きました！最終的に千葉県代表校が何処になるか分かりませんが、優勝チームは甲子園現地にて精一杯応援させて頂きます！」（きょんきょん）さん

　２０２４年の夏の大会も、心にずっと残る数々の名シーンがありました。
　高校球児たちの全力プレーとひたむきな努力、そしてそれを支える関係者たちの尽力が、私たちをピュアな気持ちにしてくれるのでしょう。

　残念ながら甲子園に出場できなかった球児たちは、この貴重な経験を今後の人生の拠り所、努力の源、だれにも邪魔されない自分だけの記憶として、心の奥の一番柔らかいところにしまっておいてください。本当にお疲れさまでした。

　そして、もう８月１日に千葉県の高校野球（硬式）は「第７７回秋季大会予選抽選会」があり、８月１８日から新チームによる県大会予選が始まります。

　新たな感動の瞬間、青春の１ページは、次の世代に受け継がれていきます。

【千葉大会７月２７日決勝の結果】

＜ＺＯＺＯマリン＞
市立船橋 １－２x 木更津総合（延長１０回）