収賄容疑で職員逮捕 市川市長「市民にお詫び」

　千葉県市川市が発注する公共工事の入札情報を業者に漏らし、その見返りに接待を受けたとして、市の職員が７月３０日に逮捕されたことを受け、市川市の田中甲市長は３１日、記者会見を開いて謝罪しました。

市川市会見 　田中甲 市長
「納税者である市民の皆様に心からお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」

　市によりますと、収賄などの疑いで逮捕された八田一生容疑者は、２０２３年４月から下水道部次長として、最低入札価格など工事の発注内容を審査する立場だったということです。

　今回の事件では、八田容疑者が、贈賄などの容疑で逮捕された武内建設の社長に対し、入札予定価格などの情報に加え、工事概要書などの内部資料も流出させたとみられています。

　田中市長は会見で、第三者機関であるコンプライアンス委員会を設置したり、職員にアンケートを実施したりして再発防止を図ると強調したうえで、「市のリーダーとしてこの問題に正面から向き合っていく」と述べました。