犯罪被害者支援で警察から感謝状 少年事件で次男を亡くした母親

犯罪被害者支援で警察から感謝状

　長年にわたり、犯罪被害者への支援活動を続けてきたとして、少年事件で次男を亡くした母親に、警察から感謝状が贈られました。

　感謝状が贈られたのは、公益社団法人千葉犯罪被害者支援センターの理事、沢田美代子さんです。

　沢田さんは２００８年、少年が運転する軽トラックにはねられ、当時２４歳だった次男の智章さんを亡くしました。

　２０１０年からは被害者遺族として、県内外の高校などで「命の大切さ」を伝える講演を続けてきました。

　２０２０年からは、支援センターの理事を務め、千葉市内で犯罪被害者の声を聞く自助グループの活動を月に一度開催するなど精力的に活動しています。

　感謝状を手渡した宮沢忠孝本部長は「警察業務に多大な貢献をした」と功労を称えました。

千葉犯罪被害者支援センター　沢田美代子 さん
「犯罪被害者（遺族）になって無念とか理不尽さを感じて、被害後も息子のために行動していきたい、できることは少しずつやっていきたいということで行動に移せた。身に余る表彰。少年事件の被害者・加害者が出ないように、被害者の気持ちを少しでも伝えて、被害を防ぎ、犯罪を起こさせないことに結びついたらいい」