川村記念美が休館へ 縮小・移転軸に検討

　千葉県佐倉市にあるＤＩＣ川村記念美術館が２０２５年１月下旬から休館することになりました。
　今後、規模を縮小した上で移転することを軸に検討するということです。

　これは、美術館を所有、運営する化学メーカーＤＩＣが８月２７日、発表しました。

　ＤＩＣは今後、美術館運営の効率化のため、規模を縮小した上で移転することを軸に検討し、２０２４年１２月までに決定します。

　運営中止の可能性も排除しないということです。

　ＤＩＣは、美術館について「保有資産という観点から見た場合、資本効率という側面で必ずしも有効活用されていない」として、社外取締役からなる「価値共創委員会」で、２０２ ４年４月から運営の在り方を議論していました。

　ＤＩＣの広報担当者は、「最終的な決定ではないので、現段階ではコメントできない」としています。

　美術館は１９９０年に佐倉市に開館し、現代美術のコレクションで知られていて、ＤＩＣが保有する作品３８４点の資産価値は２０２４年６月末時点の簿価ベースで総額１１２億円に上るということです。