南房総市の中学校 塾講師が教員と“２人体制”で授業実施へ 少人数指導が狙い

南房総市の中学校　塾講師が教員と授業実施へ

　千葉県南房総市では９月から市立中学校の数学の授業で、学習塾の講師が教員とともに指導する２人体制を導入します。

　市によりますと、学習塾の講師と教員の２人体制で指導するのは、市立嶺南中学校の１年生から３年生の数学の授業で、９月の定期テスト前に２回、この特別授業を実施し、その後も２０２４年度中に４回程度、行います。

　市の担当者は「指導者が２人体制になることで少人数指導が可能になり、生徒の理解度に沿った学習ができるようになる」と期待しています。

　今回の取り組みは、嶺南中学校から「数学の個々の学力差が大きく生徒の習熟度に合う指導を行いたい」と市に相談があり、検討してきたもので、市は今後、生徒の反応や効果を検証したうえで、２０２５年度以降、希望する学校での実施を検討する方針です。

　学校の授業での塾講師の活用は、県教育委員会も２０２４年度からモデル事業として、県内５つの市町の小中学校で実施しています。