水道水の安定供給に向け千葉県営水道統合へ財政収支計画承認

県営水道統合へ 財政収支計画を承認　千葉県

　千葉県の九十九里地域と南房総地域にある水道水の供給団体と県営水道の統合に向けた財政収支計画がこの程承認されました。

　九十九里地域と南房総地域にある水道企業団は、人手不足などを理由に水道設備の耐震工事や老朽化対策が進まず、水道水の安定供給に問題が生じることが懸念されることから、県企業局の用水供給事業として２０２５年４月をめどに統合されることが決まっています。

　熊谷知事や関係する市町村長による統合協議会の８回目の会合がこの程開かれ、継続審議となっていた財政収支計画や、総事業費などを盛り込んだ施設整備計画がすべて承認されました。

　総事業費は約７６５億円が見込まれ、そのうち約４２億円は国からの交付金を活用します。

　一方で、廃止予定だった県の「市町村水道総合対策事業補助金」については、工事にかかる費用や物価高騰などによる料金の上昇を抑えるため、統合後１０年間は継続する方針となりました。

　次回の会合は１０月末に開かれ、統合基本計画の素案が示される予定です。