船橋市0歳児死亡事案 検証委が児相の対応を調査 千葉県

船橋市0歳児死亡　県検証委が対応調査へ

　２０２３年７月、千葉県船橋市で当時生後１１か月の男の子が、母親に暴行を受け死亡した事件で、千葉県の当時の対応を検証する会議が９月１０日、県庁で開かれました。

　県の検証委員会は、児童の虐待死事案が発生した場合に設置されるもので、会議には、学識経験者や弁護士、精神科医など７人の委員が出席しました。

　この事件を巡っては、事件前に千葉市から船橋市に転居したことから、転居前は千葉市が、転居後は船橋市と県の市川児童相談所が対応に当たっていて、船橋市と市川児相では事件前の２か月間で４回の家庭訪問を行っていました。

　会議は冒頭以外非公開でしたが、事案の内容を確認したほか、これからの検証の進め方などについて議論していて、今後、関係機関のヒアリングなども行いながら、最終的には報告書を県に提出する方針です。

　会議後に取材に応じた川崎二三彦 委員長は、今回のような転居を伴う事例は、支援が難しいケースもあるとして、次のように述べました。

検証委員会　川崎二三彦 委員長
「転居は様々なリスクを抱えている。今回は転居が繰り返されているということで、その点にも少し考える必要があるかもしれない」