川村記念美術館 佐倉市での存続求め署名3万超 DICに来月提出へ

川村記念美術館 佐倉市での存続求める署名3万超に　千葉県佐倉市

　移転を軸に検討されることになった千葉県佐倉市にあるＤＩＣ川村記念美術館を巡り、佐倉市での存続を求める署名が３万通あまり寄せられていることがわかりました。

　これは美術館のある佐倉市の西田三十五市長が明らかにしたもので、西田市長は１３日、熊谷知事を訪れ、佐倉市での存続に向けて協力を求める要望書を手渡しました。

　美術館をめぐっては、所有・運営する化学メーカーＤＩＣが２０２５年１月下旬からの休館を発表し、運営中止の可能性も排除せずに移転を軸に検討を進めるとしています。

　佐倉市などは市内での存続を求める署名活動を９月５日に開始し、１３日までに国内外から３万４２０通の署名が寄せられているということです。

　要望書を受け取った熊谷知事は「ＤＩＣや美術館の方々に地元の思いをしっかりと受け止めてもらえるよう、我々も努力したい」と述べました。

　佐倉市などは９月末まで署名を集め、１０月７日、ＤＩＣに届けることにしています。

　佐倉市 西田三十五市長
　「DIC川村記念美術館は佐倉の緑・自然・文化・建築が整った素晴らしい美術館。全力を尽くして県民・国民・世界から署名してくれた皆さんの力を借りて佐倉での存続を願っている」