千葉市 イノシシの出没前線地域にわな増設

　千葉市内で目撃情報が相次いでいる、イノシシの生息域の拡大を防ごうと千葉市は９月１６日からイノシシを捕獲する罠を増やす集中捕獲を始めました。

　この集中捕獲は農作物被害や市街地への出没を減らそうと、千葉市や市猟友会、JA千葉みらいで構成する千葉市鳥獣被害防止対策協議会が実施したものです。

　今回は千葉市若葉区でワイヤ―で作ったくくりわな７０基を猟友会のメンバーらが山林のイノシシの通り道に仕掛けました。

　千葉市によりますと昨年度、イノシシによる農業被害額は５５１万円に上っていて、前の年度より１．６倍ほど増えています。

　千葉市はこれまでに緑区を中心にイノシシを捕獲するわなを１８０基設置していましたが、捕獲頭数も２０２３年、初めて２００頭を超えたことなどから、わなを増やして集中捕獲に乗り出しました。

　イノシシの集中捕獲は１２月１４日まで行われ、千葉市では効果を検証することにしています。

　千葉市農政センター 円城寺 英樹所長
　「イノシシの集中捕獲により農作物被害の軽減、市街地への出没を防ぐ目的で実施します」「わなは定期的に巡回しているが、捕獲されたイノシシは暴れて危険なので、わなには近づかないでください」