女性運転士の働きやすい職場環境を目指し補助金交付

　路線バスやタクシーの運転士が不足するなか、千葉県市原市は、女性の運転士の雇用を促進して公共交通の維持を図ろうと、９月から、女性が働きやすい環境を整備する事業者に補助金を交付する取り組みを始めました。

　市原市によりますと、公共交通事業者が所有する設備のうち、女性運転士が使うトイレや更衣室、子どもの遊び場スペースなど、女性が働きやすい環境の整備について、その費用の２分の１以内を補助します。

　１回の上限は５０万円です。

　市内に事業所や車庫、待機所があって、女性の常勤運転士を雇用している事業者が対象で、申請は、市の交通政策課の窓口で受け付けています。

　市の担当者は「慢性的な運転士不足の改善に向け、新人運転士への支援金の交付事業と、女性運転士雇用促進の取り組みの相乗効果で、潜在的な運転士の掘り起こしにつなげていきたい」と話しています。

　市原市では、運転士不足などを背景に、市内を走る小湊鉄道の路線バスが２０２４年４月までに全体の約２割を減便していて、公共交通の維持が喫緊の課題となっています。