特急列車「スカイライナー」でテロ対策訓練 実際の特急列車使用

　車両内でのテロ行為などに備えようと、千葉県印西市で９月２０日、実際の特急列車を使って対策訓練が行われました。

　京成電鉄と北総鉄道が合同で行った訓練には社員のほか、地元の警察や消防などあわせて約１３０人が参加しました。

　訓練は、成田空港に向かって走行中の特急列車「スカイライナー」で、不審物から液体が漏れているとの想定で行われました。

　乗客の通報とともに車両内に待機していた警備員が不審物を持ち込んだ容疑者役の男性を確保し、乗客を迅速に避難させました。

　車両内は終始緊迫した様子で、その後、防護服姿の救急隊によってけが人役が運び出され、不審物が撤去されました。

　京成電鉄によりますと訓練は５年ぶりで、インバウンド需要の回復により列車の需要が高まったことから実施されたということです。

　担当者は「非常事態が発生した場合は関係機関と連携し迅速に対応したい」と話しています。