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維新会派の請願偽造 「市民の権利冒涜」「議会の信用失墜」

チバテレ+プラス / 2024年10月9日 21時2分

維新会派の請願偽造「市民の権利冒涜」 「議会の信用失墜」

 会派「日本維新の会・無所属の会」が請願書を偽造していたとして、千葉市議会は維新会派の代表質問を取り下げ、要件を満たさない請願を無効としました。

 関わった市議二人に対する辞職勧告決議案も可決しています。

 請願は、市民の要望を市政に反映させる制度の一つで、同様に市民の声を市政に届ける陳情と違って、議員の紹介が必要です。

今回の請願は、一部会派の議員が議会で発言する際の原稿を市側に用意しないよう求めるもので、8月28日、紹介議員となった維新会派の桜井崇議員が請願書を議会事務局に提出しました。

 請願書は、請願者の市民の名前や住所を傍線を引いて手書きで修正してあり、複数の会派から「偽造」を指摘する声があがりました。

 当初は偽造を否定していた桜井議員でしたが、市民本人の了承を得ないまま請願書の一部(署名等)を代筆したことを認めたため、千葉市議会は9月定例市議会で予定されていた維新会派の代表質問などを取り下げたほか、請願自体を無効としました。

 維新会派の守屋聡幹事長は9月13日、「市民の権利を冒涜する結果で痛恨の極み」と陳謝し、千葉市議会は9月17日の本会議で、「断じて許されるものでない」として、「偽造」に関わった市議2人(桜井崇・大平真弘両市議)への辞職勧告決議案を可決しました。

 議会閉会後、桜井市議は「法令違反とのご指摘は当たらないため、議員辞職に値するものではない」と述べ、請願の文面を作成した大平市議は「誠に遺憾」と話しました。

 日本維新の会の地方組織「千葉維新の会」は、9月24日、千葉市内で記者会見し、「市民の政治不信を増大させた。申し訳ございません」と謝罪しました。

請願書の偽造を認め、民主主義の根幹を壊したとして、紹介議員として請願に名を連ねた市議ら4人を離党勧告などの処分にしました。

 桜井・大平両市議は維新会派を離れ、維新の党籍を持っていた大平市議は離党しました。
いずれも10月4日時点で議員辞職願は議会側に提出されていないということです。

 千葉市議会議員選挙の立候補予定者による討論会を企画するなど千葉市政に詳しい淑徳大学の矢尾板俊平地域創生学部長は、「請願は憲法上の国民の権利で、請願書の偽造は、地方自治の根幹を揺るがすあってはならない行為。これまでにも同様の事例があったのではないかという疑念さえ持たれかねず、千葉市議会の信用を失墜させる問題」と話しています。

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