宿泊税導入に向け 千葉県が市町村向け説明会

　千葉県が導入を検討している「宿泊税」について、制度設計の考え方や意義などを市町村側に説明する会議が、１０月１１日に千葉市内で開かれました。
　市町村向けの説明会は初めてだということです。

　１１日午前１０時から県自治会館で行われた説明会には、県内の２２の市町村の商工観光などに携わる担当者が参加しました。

　この中で、県からは宿泊税の制度設計として、全ての宿泊施設利用者に対して１人１泊１５０円を徴収することや、宿泊事業者の事務負担を軽減する観点から修学旅行生であっても課税免除はしない方針などが説明されました。

　説明終了後に非公開で質疑が行われ、県によりますと、参加した担当者からは市町村への支援方法に関して、交付金か補助金かどちらの方式を採用するのか早く固めてほしいという意見や、各自治体の準備もあるので宿泊税導入については十分な時間的余裕をもって進めてほしいなどの要望が上がったということです。

　また、これまでに独自の課税を検討している浦安市と南房総市のほか、千葉市と成田市も検討組織の立ち上げを進めているということです。

　なお、有識者で構成する県観光振興財源検討会議は１０日、県に対し、様々な観光振興施策を行うための財源として、宿泊税を導入することは適当であるとの報告書を提出したということです。