成田空港貨物 梱包資材など投棄問題受け11月１日から新ルール

　成田空港の貨物地区で、一部の運送会社が不要な梱包資材などを道端に投棄している問題を受け、成田空港会社は１１月１日から輸入貨物のトラック積み込み作業を特定の貨物保管業者に限定します。

　成田空港会社はこれまで、積み込み作業を担当する事業者を限定しておらず、空港の貨物地区では混雑を避けようと、一部の運送業者がフォークリフトで貨物を作業禁止区域に移して積み込み、道端に梱包資材などを投棄する実態があるということです。

　貨物を載せる木製の台も道端に散乱し、台から飛び出た釘を通行車両が踏んでタイヤがパンクする被害も出ています。

　成田空港警察署は「これまでの資材放置は、廃棄物処理法違反にあたる可能性がある」と指摘し、成田空港会社は、運送会社がフォークリフトを使えないよう、１１月から輸入貨物のトラック積み込み作業を特定の貨物保管業者に限定することにしました。

　成田空港会社の担当者は「安全確保のためにも各業者にはルールを厳守してもらいたい」と話しています。