クレジットカード盗み不正利用の元警察官 執行猶予付き有罪

　職務中に盗んだ他人のクレジットカードを繰り返し不正利用したとして、詐欺などの罪に問われている元警察官の男に、千葉地裁は１１月２２日、執行猶予がついた有罪判決を言い渡しました。

　この裁判は市原警察署の元巡査、浅岡高志被告が２０２３年、安否確認のため訪れた千葉県市原市の７０代の女性の家から、クレジットカード１枚を盗み、そのカードで少なくとも２３回、合わせて約１７０万円分の買い物をしたとして、詐欺などの罪に問われているものです。

　判決公判で内村祥子裁判官は、「警察官としての職務中に、市民の信頼を裏切る悪質な犯行。自分自身の欲望のままに、盗んだカ―ドを利用した犯行は強い非難に値する」と指摘しました。

　一方で、「カード会社に全額弁償し、事実を認め反省の弁を述べている」などとして、懲役３年の求刑に対して、懲役３年執行猶予５年を言い渡しました。