旅行客が増えるこの時期 成田税関が密輸取り締まりで“年末特別警戒”

　旅行客が増える年末に向け、密輸の取り締まりを強化する、成田税関の「年末特別警戒」が１２月１０日から始まりました。

　成田空港の入国検査場で行われた出陣式には、東京税関成田税関支署の職員約６０人が出席し、麻薬探知犬２頭も参加しました。

　成田税関の松田真吾支署長は、インバウンドの回復で不正薬物の摘発が相次いでいるとして「納得いくまで検査し、不審点の解明に努めてほしい」と訓示しました。

　成田税関によりますと成田空港では不正薬物のほか、市場価格の高騰に伴う金の密輸も相次いでいて、２０２４年の上半期だけで２０２３年１年間の倍以上となる２１９キロの金が摘発されています。

　成田税関 松田真吾 支署長
　「海外に旅行などして、バイト感覚のような軽い気持ちで荷物を預かって、荷物の中に不正なものが入っていて税関で摘発というような事例も散見。決してそのような安易な形で他人からの荷物を預からないようにお願いしたい」