“納税の大切さ知って” 中学生が県税事務所長など体験

　未来の納税者に税金の仕組みや役割を知ってもらおうと、千葉県茂原市では１２月１２日、中学生たちが県税事務所や税務署の一日所長(署長)を務めました。

　一日県税事務所長に任命されたのは、国税庁などが主催する「税についての作文」で入賞した、茂原市立冨士見中学校３年の岡村侑南さんです。

　岡村さんは、茂原県税事務所の五十嵐春彦所長から委嘱状を受け取ると、早速、所長業務を体験。

　部下から提出された書類の電子決裁を行ったほか、職員への訓示として、岡村さんの税に対する想いを綴った作文を読み上げました。

　また、茂原税務署の一日署長には、長生村と茂原市の中学生２人が任命されていて、岡村さんを加えた３人は、窓口に来た滞納者に納税を促すロールプレイングを見学しました。

　３人は、滅多に見られないリアルなやりとりから、納税の大切さを学んでいる様子でした。

　茂原県税事務所は、「こうした取り組みで県民に税金の仕組みや意義を伝えたい」としています。

一日県税事務所長　岡村侑南 さん
「税についてあまり深くかかわる機会がなかったので良い経験になった。他の人のために役立つ税金だと思うので、自分のできる納税という行動を大切にしていきたい」