激甚化する自然災害に備える 北総鉄道が脱線事故を想定した対応訓練実施

　年々、激甚化する自然災害に備えようと、千葉県印西市内では１２月１３日、災害による脱線事故を想定した対応訓練が行われました。

　訓練は、非常時にも鉄道利用者の安全確保や列車などの早期復旧に対応できるようにと北総鉄道が企画したもので、北総鉄道の社員や線路などの管理をする協力会社の関係者など、約９０人が参加しました。

　訓練は、大型の台風が北総線の沿線を直撃し、トンネル出入り口で発生した土砂崩れで列車が脱線したとの想定で行われ、参加者は乗客の避難誘導や、障害物となっている線路上に横たわる大木の撤去作業などを速やかに進めたほか、実際に脱線した列車の復旧作業にも対応し、大型のジャッキを声をかけあいながらコントロールして、手順を確認していました。

北総鉄道　安全推進担当　阿部勝也 課長
「実際の災害時はこういう気象条件ではないだろうし、雨風や倒木だけでなく土砂崩れも考えられる。きょうのようにスムーズにはいかないだろうと改めて感じたので、速やかな復旧ができるように引き続き対応を検討していきたい」