悲願のディビジョン１昇格達成 浦安D-Rocks「チャレンジャーらしく戦う」

　ラグビー日本最高峰のリーグ、「リーグワン」が２０２４年１２月２１日に開幕します。

　浦安市が拠点の「浦安D-Rocks」は今シーズンから、１部にあたるディビジョン１に昇格。

　キャプテンや監督に、シーズンの意気込みを聞きました。

　２０２４年５月、ラグビーリーグワン、ディビジョン１とディビジョン２の入れ替え戦。

飯沼蓮 キャプテン
「入れ替え戦で勝つためだけに照準を合わせて準備してきたので、もちろん簡単なゲームではなかったですし、シーズンを重ねていくごとにチームがコネクトした」

　浦安D-Rocksは、２０２３年、同じ舞台で２連敗を喫した相手に、２連勝と雪辱を果たし、悲願のディビジョン１昇格を決めました。

飯沼蓮 キャプテン

「最後はどんな状況でも全員がぶれずに勝つことだけ、自分の仕事だけを考えて２戦とも勝利できたので、入れ替え戦を２戦する中で さらにチームが成長したなという実感とともに、目標であったディビジョン１に上がれた。上がった瞬間は喜んだが、僕たちの目標はそこではなくて、やっとスタートラインに立てて、ディビジョン１で優勝するためのステップなので、いまがスタートラインだなという気持ち」

　全１２チーム総当たりのリーグ戦形式で行われる、ディビジョン１。

　２０２４年１２月から２０２５年５月までの半年間、ほぼ毎週末、試合が行われ、上位６チームはプレーオフトーナメントに進み、優勝を争います。

飯沼蓮 キャプテン
「ディビジョン１はレベルも強度も試合数も違ってくるので、もっとたくさん練習しないといけないし、チームの文化も まだ３年目なので、つくっていかないといけない。そのとき（昇格を決めた時）、もう一段階、覚悟を決めた」

　開幕を前に、飯沼蓮キャプテンはチームの強みを次のように話します。

飯沼蓮 キャプテン
「まずは粘り強い。後半、たとえ負けていてもミスが続いても、スコアボードに惑わされずに自分たちのやることだけを８０分間、特に後半３０分、２０分を粘り強く戦えるところ。あと今シーズンはスマートに。アタックするところはアタックするし、キックするところはキックする。自分たちがスマートにゲームプランを進めていくことが強み。」

　そんなD-Rocksを率いるのは、強豪・スコットランド代表で長年にわたりキャプテンを務めた、グレイグ・レイドロー。今シーズン、新たにヘッドコーチに就任しました。

グレイグ・レイドロー ヘッドコーチ
「難しく挑戦として感じていることは、HCとしてのフィールド外での役割が大きい。練習メニューを作ったり、シーズンへ向けた長期的な計画を立てたりすることなど、表面上は見えない仕事が多いので、そういう部分に慣れて、理解を深めているところ。楽しく感じている部分は、選手たちがフィールド上で楽しくやっているとき。そういった環境をつくることに喜びを感じるし、試合での勝利も喜びのひとつになる」

　かつては、日本の“天敵”として知られたレジェンドも、今度は指導者として、ファンを楽しませようとしています。

グレイグ・レイドロー ヘッドコーチ
「今シーズン、選手たちに挑戦として課しているのは、ファンの方々に誇りに思われるチームになろうということ。その中でも、エキサイティングなラグビーをしようと日々頑張っている、チームを代表して、ジャージを代表して戦うだけではなく、見ていて楽しいと思ってもらえるラグビーをしたいと思うので、ぜひ会場に来て、楽しいラグビーを見ていただけたらと思う」

　チーム結成から３年目、日本最高峰の舞台で戦う今シーズン。

　ずばり、目標を聞きました。

飯沼蓮 キャプテン
「今シーズンの目標は、トップ６です。僕たちの目標はディビジョン１で優勝すること。そのためのトップ６。自分たちはチャレンジャーなので、もちろん簡単な目標ではないが、一戦一戦チャレンジャーらしく全力で戦って、トップ６、プレーオフをつかみたい。今シーズン、浦安D-Rocksはディビジョン１というスタートラインに立つことができた。僕たちはチャレンジャーなので、一戦一戦全力で浦安D-Rocksらしく戦うので、ファンの皆様、応援よろしくお願いします」

　浦安D-Rocksは１２月２２日、神奈川県で、三菱重工相模原ダイナボアーズと戦います。