住居侵入の元保育士 初公判で起訴内容認める 闇バイト応募のきっかけ説明

住居侵入の元保育士 求刑懲役８か月

　２０２４年１０月、闇バイトの実行役として千葉県鎌ケ谷市の住宅に侵入した元保育士の男の裁判が行われ、検察側は懲役８か月を求刑しました。

　東京都の元保育士 前田祐一郎被告はＳＮＳで闇バイトに応募し、２０２４年１０月、報酬を得る目的で鎌ケ谷市の住宅に窓ガラスを割って侵入したとして、住居侵入の罪に問われています。

　初公判で前田被告は起訴内容を認め、「転売で詐欺に遭い、消費者金融から多額の借金を背負っていた」と闇バイトに応募したきっかけを説明しました。

　また、犯行当時の状況について、「ぐずぐずしていると殺すぞ」などと指示役から電話越しに脅されていたと明かしました。

　検察側は、「大胆かつ悪質な犯行であり、闇バイトがいかに割に合わないものか社会に警鐘を鳴らす必要がある」などと指摘し、懲役８か月を求刑しました。

　一方、弁護側は、「被告は事件翌日に自首するなど深く反省する様子が見られる」などと執行猶予付きの判決を求めました。

　判決は１２月２６日に言い渡される予定です。