「 がれきの下敷きに…」解体工事現場で天井崩落 2人死亡１人けが

解体工事現場で天井崩落　2人死亡１人けが

　１月９日午前、ＪＲ千葉駅近くの解体工事現場で、ビル１階の天井部分が崩落する事故があり、作業員の３人が巻き込まれ２人が死亡、１人がけがをしました。

　事故があったのは、千葉市中央区富士見のビルの解体工事現場で、９日午前１０時ごろ、「天井が抜けて１階に落下し、２人が逃げ遅れた」と１１９番通報がありました。

　消防や県警によりますと、この事故で、がれきの下敷きになるなどして５６歳と７３歳の男性が死亡しました。

　また、３０代の男性が軽いけがをしました。

　解体していたビルは地上１１階建てで、一時的に置かれた鉄骨の重さに耐えられずに、２階部分が崩落したとみられています。

　３人は、１階部分に停めていたトラックで作業をしていた際、事故に巻き込まれたということです。

　現場は、千葉市の文化交流プラザだったビルで、２０１９年に大和ハウス工業に売却されました。

　大和ハウス工業によりますと、解体工事は２０２３年８月に始まり、２０２５年３月までに更地にする計画でした。

　県警は１０日、安全管理に問題がなかったかどうかなど検証する方針です。

　現場は、ＪＲ千葉駅から３００メートルほど離れたマンションや飲食店が立ち並ぶエリアで、近くを通りかかった人からは心配の声が聞かれました。

通りかかった人は―
「亡くなった人がいるよね、お気の毒だ、一生懸命仕事しててね」