自転車用ヘルメットの着用率３．１％ 努力義務も着用進まぬ実態明らかに

　千葉県内で自転車に乗る人のヘルメットの着用率は平均で３．１％と、着用が進んでいない実態が明らかとなりました。
　県は着用率の向上に向け広報啓発活動を強化したいとしています。

　県は１２月９日から１月１５日にかけて、県内のＪＲや私鉄などの主な駅９か所で、通勤・通学の時間帯に自転車に乗る人がヘルメットを着用しているかどうかの調査を行いました。

　県によりますと、９か所の平均着用率は３．１％で、このうち着用率が最も高かったのはＪＲ五井駅の５．４％、最も低かったのは千葉都市モノレール千城台駅の０．８％でした。

　調査結果を受け県は、「かなり低い数字」との認識を示した上で、着用率が低い要因について、混雑する電車内にヘルメットを持ち込むことに抵抗を感じている人が一定数いるのではないかと分析しています。

　自転車用ヘルメットの着用は、法律の改正により自転車を利用するすべての人に対して罰則のない努力義務となっていて、県は、「関係団体との連携を強化して、着用率の向上に努めていきたい」としています。