成田国際線の外国人旅客 開港以来初の２０００万人突破

成田国際線の外国人旅客　初の２０００万人突破

　２０２４年１年間に、成田空港の国際線を利用した外国人の数が、開港以来はじめて２０００万人を突破しました。

　これは成田空港会社が１月３０日に発表したもので、２０２４年１月から１２月までの１年間に成田空港の国際線を利用した外国人の数は２１７９万人で、１９７８年の開港以来、初めて２０００万人を超えました。

　背景には長引く円安の影響があるとみられます。

　一方、２０２４年１年間に国際線を利用した日本人の数は７９４万人で、２０２３年よりも約１．３倍増えたものの、コロナ禍前の２０１９年の５４％にとどまっています。

　成田空港会社の田村明比古社長は１月３０日の定例会見で、こうした状況について「インバウンドが空港全体の需要回復をけん引していた」と述べました。

　一方、アウトバウンドの回復に向けては「国の政策的な支援が必要」としたうえで、成田空港としても対策に取り組む考えを示しました。

成田空港会社　田村明比古 社長
「（日本の）若い人には世界を見てもらいたい。例えば特定の旅行先の政府観光局みたいなところとタイアップしてキャンペーンしていくようなことを、引き続きいろいろ考えていかなければならない」