「私の青春」「初めて出会ったフェミニズム」女性R＆Bグループの先駆者「TLC」の軌跡を追うドキュメンタリー日本初放送

cinemacafe.net / 2024年3月8日 12時0分

女性R＆Bグループのレジェンド「TLC」の活動の軌跡を辿る音楽ドキュメンタリー「バイオグラフィー：TLCフォーエバー」が3月10日（日）に日本初放送。「TLC」の大ファンである島袋寛子やCrystal Kay、ジェーン・スーら著名人からのコメントも到着した。

本作は、世代を超えて影響を与え、あらゆる困難を乗り越えて生き抜いてきた伝説の女性R&Bグループ「TLC」を追いかける伝記ドキュメンタリー。

アメリカで最も売れた女性グループとして記録を残した彼女たちの、長い旅で多くの困難に立ち向かってきた姿に密着、レフト・アイの死後、2人となった彼女たちが幾多の苦悩や葛藤を乗り越えて奇跡の復活ライブを迎えるまでの道のりが映し出されている。

彼女たちの圧巻のパフォーマンス映像やメンバーであるT-ボズ、チリ、レフト・アイ自身のコメントのほか、ミッシー・エリオットやデイヴ・グロールら豪華アーティストたちの貴重なインタビュー映像でストーリーを紡いだ必見の物語となっている。

「TLC」とは…
アメリカ・アイオワ州出身のシンガーのT-ボズ（ティオンヌ・ワトキンス）、チリ（ロゾンダ・トーマス）、ラッパーのレフト・アイ（リサ・ロペス）の3人の女性によって結成、1992年にデビュー後、「Waterfalls」「No Scrubs」「Creep」など爆発的なヒット曲で絶大な人気となったR&Bグループ。安室奈美恵や「XG」が敬愛する世界最高峰の女性グループとして知られる。全世界でアルバム総売上6500万枚以上をセールス、さらにファッションアイコンとしても注目の的となり、R&Bのみならず音楽・ファッションシーンや数多くの日本人アーティストたちにも大きな影響を与えた。

2002年にメンバーのレフト・アイが不慮の交通事故でこの世を去り、その後「TLC」としての活動は消極的になっていたが、2017年に15年ぶりのアルバムを発表し高い評価を受ける。2024年3月にはジャネット・ジャクソン5年ぶりの来日公演のスペシャルゲストとして参加、さらに東京での単独公演の開催が決定している。

島袋寛子「きっと世界のガールズグループの先にいるのは『TLC』」

今回、番組をひと足早く視聴した著名人からの応援コメントが到着。「TLC」の大ファンである歌手の島袋寛子は、「きっと世界のガールズグループの先にいるのはTLC。この作品で彼女たちの伝説、そして、今も続くTLCの永遠の魔法にあえます」とTLCへの強い愛を語る。

アーティストのCrystal Kayは「TLCは私の青春。初めて買ったアルバムがTLC Crazy Sexy Coolでした」「スタジオで一緒に作業することもあったり、地元横浜でのライブで、彼女たちとローリン・ヒルのライブの、トップバッターに私が出演したときとか、夢のようでした。3人から2人になってしまっても、永遠にみんなのアイドルです」と、憧れだった「TLC」との夢の共演についても想いを綴る。

また、コラムニストでラジオパーソナリティーのジェーン・スーは「『Ain‘t 2 proud 2beg』を初めて聴いたとき、私は18歳か19歳だった。少し先の未来を見せてくれているようで、すぐに夢中になった。いま思えば、TLCは私が初めて出会ったフェミニズムのひとつだったのだろう」とコメント。

DIVAのゆっきゅんは「レジェンドの歩みを本人たちの声で初めて知ることができるこの作品を観れて感動、そして三人の絆に感涙しました。かっこいい！」と、J-POPアーティストらにも多大なる影響を世に与えてきたレジェンドとしてTLCの功績を称える。

さらに漫画家・コラムニストの辛酸なめ子は「ジェンダー意識の高さやオーバーサイズファッション、ボディポジティブ、何十年経ってもCOOLな曲など、TLCの感性は時代を先取り。決して過去の存在ではなく、未来から来たグループだと確信しました」と、その音楽のみならずジェンダー観やファッション含めた表現も先進的であったTLCの素晴らしさについてコメントしている。