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『関心領域』監督が独特な撮影方法について語る特別映像&オルタナティブポスター解禁

cinemacafe.net / 2024年5月17日 17時0分

カンヌ国際映画祭グランプリ受賞の話題作『関心領域』よりオルタナティブポスターと特別映像が解禁された。


A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作となる本作は、イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、アウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描く。


この度解禁されたのは、本作のオルタナティブポスター。アウシュビッツ収容所の隣に屋敷を構え暮らす収容所の所長ルドルフ・ヘスとその家族が緑生い茂る広い庭で悠々と過ごす様子と、本来収容所が写っているはずの壁の向こうが漆黒に塗りつぶされているポスタービジュアルに加えて、新たなポスター2点が完成した。


1点は、花が咲く庭園で優雅に過ごしているような人間のシルエットを描いたもの。塗りつぶされた背景の奥にはうっすらと壁が見え、壁の向こうにはまるで何もないかのように暮らす劇中の家族たちを思わせる。


もう1点は花のイラストを描いたもの。ヘスの妻ヘートヴィヒはガーデニングに熱心で、劇中にはアウシュビッツ収容所の隣にある屋敷に咲く花が多数登場する。


さらに併せて、ジョナサン・グレイザー監督の尋常じゃないこだわりが明かされるメイキング映像も解禁。“アウシュビッツの隣で暮らす家族の物語”という設定、そしてアカデミー賞にノミネートされた音響が注目を集める本作だが、静かな予告映像に惹かれたという声も多く聞かれる。


ジャミロクワイ「Virtual Insanity」のミュージックビデオをはじめ、印象的な映像で世間の注目を集めてきた稀代の映像作家ジョナサン・グレイザー監督が、並々ならぬこだわりを持って撮影を敢行した本作の舞台裏が映し出されている。


本作はジョナサン・グレイザー監督が原作と出合ってから実に10年もの歳月をかけて作り上げた作品。構想を練っている段階で、実在したアウシュビッツ収容所の所長である主人公ルドルフ・ヘスの暮らしを綿密にリサーチしていた監督は、家の様子をリアルに再現。


さらに環境や演技にもリアルを追求し、通常の映画撮影では必須である照明を使用せず、そして演者にカメラを意識させないようカメラマンを排除し、別室でモニターを確認しながらの撮影スタイルとなった。


妻のヘートヴィヒ役を演じたザンドラ・ヒュラーは「過去の出来事と一人で向き合ってる感覚だった。あの家には言葉では表せない何かがあった」と独特な撮影方法が与えた感覚をふり返る。


ジョナサン・グレイザー監督

ジョナサン・グレイザー監督はそこまで突き詰めてリアルを求めた理由を「この話を現在進行形で伝えるためには、できる限り真実に近づくことが大切だった。観客には、彼らに自分の姿を重ねて見てもらいたい。彼らが望むものは私たちと変わらない。彼らに自分を投影することがこの作品の狙いでもあった」と明かしている。


『関心領域』は5月24日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。


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