映画『フィリピンパブ嬢の社会学』を基に舞台化「マハルコ組曲」11月公演
cinemacafe.net / 2024年6月13日 11時10分
『フィリピンパブ嬢の社会学』を基に舞台化した、「マハルコ組曲」の制作が決定。作・演出は有田あんが担当、ステファニー・アリアンが舞台初主演を務める。
中島弘象による実体験を描いた話題の新書「フィリピンパブ嬢の社会学」は、映画『能登の花ヨメ(2008)』『ママ、ごはんまだ?(2017)』『あしやのきゅうしょく(2022)』を手掛けてきた白羽弥仁監督によって映画化。
2023年11月に愛知県内のミッドランドスクエアシネマ、ミッドランドシネマ名古屋空港、中川コロナシネマワールドの3館で先行公開されるやわずか3週間で5,000人を超えるスマッシュヒットを記録。この勢いは全国に波及し、2024年2月に東京ケイズシネマで封切後、瞬く間に全国30館まで拡大。2024年5月末時点で観客数は9,000人を突破、現在も全国各地で上映劇場が増え続けている。
そんな話題の映画が原案となり、今度は舞台化されることが決定。作品タイトルは「マハルコ組曲」。マハルコ(Mahal ko)とは、フィリピンの公用語タガログ語で“私の愛する人”を意味する。フィリピンから日本へ渡った1人の女性が、夫や娘、愛する人々と時代ごとに逞しく生きていく様を歌やダンスを交えながら軽快に描いていく。2024年11月に名古屋のささじまスタジオにて公演される。
映画は原作に忠実に、原作者・中島氏の大学院生活時代(2011~2015年)の実話を男性視点で描かれたラブストーリーだったが、舞台では時代をやや遡り、1980年後半に日本にやってきた1人のフィリピン人女性の視点を軸に、パブ嬢から日本人男性の妻となり、やがて子を出産し、母となっていく苦悩と喜びに満ちた激動の30年間を「母と娘の物語」として描く。
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本作は、原作者の中島氏が自ら、日本での生活を生き抜いたフィリピン人女性たちの実話を基に新たな原案を書き下ろし、劇団野生児童を主宰する脚本家・演出家・俳優と多才な才能を持ち、更に長編映画初監督作品『渇愛の果て、』が現在全国公開中の有田あんが作・演出を担当。歌とダンスを掛け合わせた軽快な演出で、演劇ならではの新たな息吹を作品に吹き込む。
![](https://www.cinemacafe.net/imgs/zoom/664052.jpg)
また、2022年のカンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞を受賞した映画『PLAN75』に出演し、自身も同作にてマレーシア国際映画祭で最優秀助演女優賞を受賞、映画『フィリピンパブ嬢の社会学』にもメインキャストとして出演しているステファニー・アリアンが、舞台初主演として30年を駆け抜ける逞しいフィリピン人女性役を務める。
それ以外のキャストについては2024年夏に全国オーディションが開催され、順次決定される予定だ。
中島弘象(原作・原案)コメント
映画『フィリピンパブ嬢の社会学』は全国各地で公開され、日本人、フィリピン人、その他沢山の国にルーツを持つ人達に観て頂きました。そして、今回は舞台化で、とても嬉しく思います。映画では私と妻の実体験が基となりましたが、私達夫婦がこうして日本で国際結婚できたのも、沢山のフィリピン人の「先輩」方がいたからです。そんな彼女たちが、どのように日本で結婚して、子供を育ててきたのか。そんな生き様を丁寧に表現できる、舞台にしていきたいと思います。
有田あん(作・演出)コメント
原作を読ませていただきながら何度も胸が詰まりました。主人公の女性の苦悩や葛藤、子供たちとの物語は、台湾で生まれ、日本人の父と結婚した母と私のことのようにも感じました。妊娠・出産についての映画を制作したこのタイミングで、今作の作・演出のお話しをいただけたのは、運命のようにも感じます。丁寧に描かれている中島さんの原作を大切にしながら、フィリピンの方々が持つ明るさ、そして親子の絆を、舞台ならではの魅力でお客様にお届けできたらと思います。
ステファニー・アリアン(主演)コメント
私の初恋はいつも演劇でした。高校時代に演劇を始めて以来、日本に引っ越してからも即興劇を通じて演技の腕を磨いてきました。このプロジェクトのことを聞いたとき、とても興奮しました。これは私たちフィリピン人が文化や人生観を共有するもう一つの機会だからです。日本でフィリピン人についての演劇は珍しいので、この機会を非常にありがたく思っています。名古屋や日本中の人々が来て見てくれたら、とても嬉しいです。自分のキャラクターに命を吹き込むために全力を尽くします。このプロジェクトを通じて、フィリピンコミュニティと日本コミュニティがもっとお互いを知り、仲良くなる機会が増えることを願っています。
「マハルコ組曲」は11月28日(木)~12月1日(日)愛知県ささしまスタジオにて公演。
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