NASAの全面協力が実現『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』特別映像も解禁
cinemacafe.net / 2024年7月18日 13時0分
豪華キャスト共演の話題作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』より、本作でアドバイザーを務めたNASAの技師たちのコメントが到着。また特別映像も解禁された。
1969年、全世界が注目したアポロ11号の“月面着陸”、その裏側を描く本作だが、NASAの全面的な協力が実現し、実際にアポロ計画で重要な役割を果たしたNASAの技師たちがアドバイザーを務めている。
月面着陸のフェイク映像撮影を命じたアメリカ政府と極秘ミッションに巻き込まれた人々の奮闘を描いた作品で、果たしてNASAの協力を得ることはできるのか、製作スタッフたちの間でも意見が割れた。だが、脚本とストーリーを客観的に捉えたNASA関係者は、実際に極秘計画があったかどうかではなく、この映画が描く登場人物たちの仕事への献身と月への夢は全て本物なのだと解釈した。
バーランティ監督はNASAのサポートが実現した経緯について、「NASAは、私たちの“成し遂げられたことを称えたい”という気持ちを分かってくれていたのだと思います。この映画をアポロ計画に携わった40万人の人々を称える機会だと捉えてくれたのです」と語っている。
NASAのアドバイザーのひとりジェリー・グリフィンは、アポロ有人ミッションで宇宙管制センターのフライト責任者を務め、6回の月面着陸のうち、3回の着陸を行ったチームを指揮した。グリフィンは「これまでで最高の仕事は、宇宙管制センターのフライト責任者でした。あの数年間は大成功を収めた年で、私たちが本気を出せば、この国はどんな力でも発揮できることを示していました」と、NASAの全職員が一丸となったアポロ計画の偉業をふり返る。
劇中、チャニング・テイタム扮する発射責任者コールは過去の重大な事故に悩まされる。1967年、アポロ1号の予行演習中に宇宙飛行士3名の命を奪った火災である。
NASAの主任歴史学者であるブライアン・オドムは、「アポロ1号、あの日の火災、そして火災の余波で、NASAは立ち止まっていました。私たちは何をしているのか、無理をしすぎているのではないか、スケジュールは進んでいるのか。宇宙船を設計するという難題に応えるために、品質管理の一部はある種、遅れをとっていました」と、この事故によってアポロ計画は頓挫の危機を迎えたと指摘する。
「今日を振り返る際、アポロ1号の火災は大切なリマインダーです。悲劇の教訓を失ってはなりません。だからこそ、NASAはこれらすべてのミッションの追悼日に祈りを捧げます。悲劇から学び、心に留めておくためです」と、悲劇が決して忘れてはならない教訓となり、亡き飛行士たちへの思いがその後のNASAを奮い立たせ、アポロ計画の有人ミッションへの成功につながったのだと語っている。
またこの度、主演のスカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムがNASAの発射責任者コールの魅力を語る特別映像が解禁。
コールを演じたチャニング・テイタムは「不可能に挑戦する人を演じられて楽しかった。コールは月面着陸計画の責任者だ」と人類初の偉業を実現するために全てを懸けたコールを楽しく演じたと語る。スカーレット・ヨハンソンは1969年のアポロ計画の当時の状況を「世間の支持を失った計画」だと説明し、テイタムは「追い詰められてる」と続ける。
失敗続きのNASAのコールのもとに、ある日ケリーが現れ、偶然が重なって関わり合う。NASAのイメージアップとアポロ11号による“月面着陸”をアメリカの国民的イベントにするために雇われたPRのプロ、ケリーは実直なコールにとって「突然現れて引っかき回す」存在。
ケリーを演じたヨハンソンによれば、NASAとアポロ計画を「立て直す」頼もしい存在なのだ。ケリーはあの手この手を使って国民の関心をNASAに取り戻すことに成功する。コールとNASAもアポロ11号の発射準備を進めていく中、ケリーには極秘任務が与えられる。ケリーの前に現れた政府関係者のモーは「月面着力を“偽造”しろ」と命じるのだ。ケリーとコール、それぞれの立場から“月面着陸”という人類史上初の偉業の成功に向かって奮闘を続ける…。
チャニング・テイタムが「最近はない古き良き映画だ」と語る、お洒落でありながらリアルな、ハリウッドならではの痛快作である本作。アポロ計画に関わった40万人の希望を乗せて、いよいよ発射の時を迎える。
『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。
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