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大竹しのぶ、9年ぶり『インサイド・ヘッド』続編も「私の中にカナシミは生き続けていた」

cinemacafe.net / 2024年7月18日 17時45分

ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』のケルシー・マン監督、ピート・ドクター(エグゼクティブプロデューサー)、マーク・ニールセン(プロデューサー)、そしてキャラクター・アート・ディレクターを務めた村山佳子が来日し、7月18日(木)に都内でスペシャルイベントが開催。日本版声優を務めた大竹しのぶと多部未華子も駆けつけた。


人間の頭の中にいる“感情”たちの奮闘を描く『インサイド・ヘッド』(2015年)の続編となる本作。主人公の少女・ライリーが思春期を迎え、より複雑な新たな感情が頭の中に生まれたことから巻き起こる騒動を描き出す。6月に全米をはじめ各国で公開されると、アニメーション史上世界歴代No.1オープニングとなり、これまでピクサーの作品で首位を守ってきた『インクレディブル・ファミリー』の12億4000万ドルを超えるピクサー作品史上最高の世界興行収入を記録している。


ピート・ドクター

前作の監督であり、今回はエグゼクティブプロデューサーを務めているピート・ドクターは「前作から9年も経ったなんて嘘みたいです」と語り、9年を経て続編を製作することに決めた経緯について「1作目を製作している時は、集中していたので次のことを考えるようなことは一切なかったけど、公開してから、いろんなひとが『自分にとってすごく意味のある作品だ』という話をたくさんしてくれたんです。しばらく経って、このキャラクターたちとこの世界観で、まだ分かち合えるお話があるんじゃないかと感じて、ケルシーに『何かアイディアはないか』と話したところから始まりました」と明かす。


村山佳子

村山さんは思春期を迎えたライリー、本作から新たに登場するハズカシ、イイナーなどのキャラクターのデザイン監修を務めたが、「ハズカシは一番体格が大きいけど、一番かわいくて思わずハグしたくなる優しい感じを出しました。ライリーは思春期の、子どもでも大人でもない、不思議なちょっと気まずい感じを等身大の13歳で表現できるようにがんばりました。イイナーは、“嫉妬”という感情はかわいいとは言えないので、見ていてカワイイ、好きと思ってもらえるように工夫しました。目にキラキラを入れると“うらやましい”という感情がちょっとポジティブになり、そこで意図せず日本の表現が出ました」と日本のアニメや漫画からの影響にも言及した。


ケルシー・マン監督

本作で初めて長編作品を手掛けたマン監督は「これは『自分自身を受け止めよう』という話です。(ライリーの)この年齢になると、自意識が強くなり、自分に厳しくなって、外側から自分を批判したり、新しい感情が出てくるし、他人と比べて良くないと思ったり、自分を責めたりもするけど、最終的に自分を愛することを学んでいく――そんな思いを込めました」と作品に込めたメッセージを明かす。


大竹しのぶ

多部さんと大竹さんは、それぞれ演じたシンパイとカナシミのカラーの衣装で登場! 前作に続いてカナシミを演じた大竹さんは、「あれから9年も経っていたなんて全く思えず…。今回、声を録音した時も、私の中にキチンとカナシミが生き続けていて、それはとても自然なことで、それだけ印象に残っていた映画でした」と本作への強い思いを口にする。


ピート・ドクターと久々の再会を果たしたが、「(劇中のライリーの)成長は2年くらいですけど、それくらいの感覚しかないです。人生があっという間に過ぎてしまってカナシイ…(笑)」とカナシミ役ならではの感想も。


多部未華子

ピートも大竹さんとの再会を喜びつつ、改めて大竹さん、多部さんによる日本語吹替について、「ファンタスティック! 英語版よりいいかもしれないと思うくらいです」と大絶賛! これには大竹さんは「えぇ―(笑)?」と信じられない様子。多部さんは「声を録った日から今日まで、そして公開されてからも“シンパイ”すると思いますけど、褒めていただいたので、ちょっと調子に乗りたいと思います(笑)」とユーモアたっぷりに語っていた。


多部さんは、マン監督に本作ならではの製作の裏話・秘話を質問したが、監督は「ピクサーの作品では、“イースターエッグ”と言われるお楽しみを入れることがあるけど、今回の映画では、前作でも人気のあったビンボン(※ライリーの幼少期のイマジナリーフレンド)がよく見たらどこかにいるかも…」と明かす。


この日は、多部さんと大竹さんから来日ゲストにキャラクターを彩った九谷焼の皿をプレゼント。一方、マン監督は前日が誕生日だった大竹さんに、カナシミをイメージしたバラの花束と大竹さんのアフレコ収録様子のを描いた“思い出ボール”をサプライズでプレゼント!


大竹さんは「誕生日はそんなに嬉しくないんですけど(笑)、こんなに美しいバラいただいて嬉しいです」とニッコリ。大竹さんは「これからもライリーが成長するとともに作っていってほしい」とさらなる続編の製作への期待を口にしていた。


『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より公開。


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