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「お互いに話していい」「最低限必要なこと」『HOW TO HAVE SEX』監督が性的同意について込めた思い

cinemacafe.net / 2024年7月22日 17時20分

昨年の第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した映画『HOW TO HAVE SEX』が、ついに日本公開。ティーンの友情や恋愛、セックスが絡み合う青春の夏休みを舞台にした本作について、モリー・マニング・ウォーカー監督が本作で描きたかった“性的同意”についての思いを語った。


※本記事は映画の内容に触れています。ご了承の上お読みください。



ウォーカー監督の初短編『アンスピーカブル(原題:Good Thanks, You?)』は、性被害の後に何が起こるか、あらゆる年齢層で性的同意が誤解されている状況、またそれらに関する会話がしばしば沈黙によって覆い隠されてしまう状況を探求した作品。


「伝えたいことを出し切ったという感覚はまだなかった」と言うウォーカー監督は、本作においても性的同意をめぐる複雑な対話を、より流動的な表現で描き出す。


主人公タラ(ミア・マッケンナ=ブルース)の些細な変化を見逃さず、優しく寄り添うエム(エンヴァ・ルイス)に対して、タラが自分に起きたことを伝えるシーンがある。


「(タラは)自分に起きたことに違和感を覚えていて“何かが正しくない”という感覚を伝えることはできています。映画ではタラはビーチで1回目の初めてのセックスを体験し、2回目が寝ている間にベッドで、ということになるわけですが、2回目があったことで、タラは1回目も自分は全然同意していなかったんだ、自分にとって、あれは居心地のいい状況ではなかったということを自覚します。この点をしっかりと描くことが重要でした」と、タラが自分自身の気持ちに気づき、明確ではないにせよエムに伝えるシーンに込めた想いを明かす。


私たちはこういう問題についてお互いに話していいんだよ、そうやってお互い助け合うことができるんだということを伝えたかった」と監督。


こうした会話を重ねていくことで、私たちがセックスについて見つめ直すことができると話す監督は、「女性の喜びを強調・探求し、セックスが双方にとって良いものであるための助けとなる。性的同意は、私たちが新たな理解を得て生きていくために、最低限必要なことだ」と語り、本作で観客が登場人物の心情に自分自身を重ね合わせ、性的同意についてさらに理解を広げることを目指したことを語っている。


『HOW TO HAVE SEX』はヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開中。



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