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「はじまりは工場」名曲誕生にまつわる瞬間捉える『ボレロ 永遠の旋律』本編冒頭映像

cinemacafe.net / 2024年7月29日 14時0分

時代と国境を越えて愛され続けている不朽の名曲「ボレロ」の誕生秘話を描いた『ボレロ 永遠の旋律』より監督メッセージと本編冒頭映像が解禁された。


天才作曲家ラヴェルの魂を奪った魔の名曲が誕生するまでとともに、痛みに満ちたその人生も描き出す本作。数々の名曲と共に贈る本格的音楽映画だ。


この度解禁されたのは、不朽の名曲「ボレロ」にまつわる歴史的瞬間にして、作曲家ラヴェルのイマジネーションの源泉が伝わる本編冒頭映像。本作は、1928年のある日、著名な作曲家モーリス・ラヴェルに自身のバレエのための音楽を依頼していた振付師のイダ・ルビンシュタイン(ジャンヌ・バリバール)が、ラヴェルに指定された場所に向かっているシーンから幕を開ける。この本編映像は、ラヴェルが自らの全てを注いでついに完成させた「ボレロ」の楽譜がイダに手渡される運命の瞬間の直前を捉えたものだ。


イダが歩く雨上がりの泥道の先にある薄暗いこの場所は、きらびやかないでたちの彼女にはまるで似合わない場所だ。待ち構えていたラヴェル(ラファエル・ペルソナ)が案内するのは、無数の工業機械がけたたましく音をあげる工場だった。ラヴェルは、イダに「この音に浸って。機械のシンフォニーだ」などと説明し、「音は何度も始まり、そして繰り返す」とこの空間が生み出すイメージを次々と言葉にしていく。彼はこの場所から生まれるあらゆるものを“音楽”と捉えていたが、イダにはその意図が分からない。ところが、やがて彼は何かに押しつぶされそうな苦痛の表情を浮かべはじめる…。


カメラは機械の動作や金属が摩擦する様子を意識的に大きく捉え、それらが反復することで生み出される音たちは次第に音色へと姿を変え、この後、ラヴェルが生み出したこの名曲「ボレロ」についての驚きのオープニングへと移っていく。


ラヴェルは、ニュー・ブリテン誌の1933年8月9日号に掲載された自身のエッセイにおいて「工場には、なんと音楽的な物語があふれているのだろう!音楽家は、歴史家や小説家と協力しながら、現代の機械の物語を我々の子孫に伝えていかなければならない。私の《ボレロ》も、はじまりは工場だった。いつの日か、巨大な工業製品を背景にしてこの曲を演奏してみたいものだ」(一部省略)などとこの曲への想いを語っており、それを体感することができる物語の幕開けとなっている。


またこの映像の冒頭には、本作のアンヌ・フォンテーヌ監督が日本公開に向けて寄せられたメッセージ動画も。「この映画の創造性、そしてボレロという素晴らしい音楽を気に入ってくださると嬉しいです」などとコメントしている。


『ボレロ 永遠の旋律』は8月9日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。



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