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「アメリカン・クライム・ストーリー」新作放送、クリントン元大統領の弾劾を女性側の視点で暴く

cinemacafe.net / 2024年8月11日 14時0分

1998年、ビル・クリントン米大統領の弾劾を招いた不倫騒動の顛末を女性側の視点から描いたドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー/弾劾裁判」が9月9日(月)よりBS10 スターチャンネルにて独占日本初放送される。


本作は、O・J・シンプソン事件ヴェルサーチ暗殺など、米国で実際に起きた犯罪を克明に描いて世界的ヒットとなった「アメリカン・クライム・ストーリー」のシリーズ第3弾。


1998年に露見したクリントン米大統領とホワイトハウスのインターン、モニカ・ルインスキーの不倫騒動の顛末を複数の女性たちの視点から描き、国家中枢やマスコミが一般市民にふるう権力の強大さを見事に浮き彫りにした。


翌年1月当初、クリントンは関係を否定。その後8月、クリントンがついに公に事件を認め、「彼女と『不適切な関係』を持った」(I did have a relationship with Ms. Lewinsky that was not appropriate.)と告白したことで、「不適切な関係」という表現が当時の日本でも流行語になっている。


モニカ・ルインスキー役を『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で圧倒的な存在感を見せたビーニー・フェルドスタイン、不倫騒動発覚のきっかけを作り出した政府職員トリップ役をライアン・マーフィ作品の常連サラ・ポールソンが演じる。


待望の放送決定とあわせて、キーアートと場面写真も公開。解禁されたキーアートは、ビーニー・フェルドスタイン演じるモニカ・ルインスキーがホワイトハウスの前に毅然と佇む姿が印象的なビジュアル。


さらに場面写真では、クリントン大統領とインターン生のルインスキーの親密な様子と“不適切”な距離感を感じさせるカット。電話を通して情報が広がっていった時代性を緊迫感と共に映し出したカットが収められている。


プロデューサーであり製作全般のスーパーバイザーを務めたモニカ・ルインスキーをはじめ、事件に関与した女性たちの新たな視点からリアルに描いた衝撃ドラマとなっている。



【見どころ】
1.モニカ・ルインスキー自身がプロデューサーとして参加


2017年の初め、ライアン・マーフィが「アメリカン・クライム・ストーリー」シリーズの最新作にビル・クリントンの弾劾を採り上げるというニュースが報じられた際、モニカ・ルインスキーはパニックに陥ったという。


「前日までは無名だったのに翌日にはプライバシーがなくなっている。刑務所に入れられるかもしれないし、家族を破産させるかもしれない。事件当時はそんな恐怖に怯えていたものです。20年間、自分がニュースにされなかったからといって、あの話が終わったわけではないと思いました」とルインスキーはふり返る。そんな彼女にマーフィは連絡をとり、事件に関与した女性たちの視点から描くことを提案。


ルインスキーはプロデューサーとしてプロジェクトに参加して、脚本やセットなどをはじめとした製作全般のスーパーバイザー役を務めた。「当時の出来事が再現されていくのを見るのはつらかった」としながらも、ルインスキーは作品の出来には満足していたそうである。


2.多角的な視点から事件を捉えた脚本はエミー賞候補に


本作は、シリーズ第1作「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」の原作を書いたジェフリー・トゥービンのベストセラー書「A Vast Conspiracy:The Real Story of the Sex Scandal That Nearly Brought Down a President」(原題)を基に、戯曲家のサラ・バージェスが脚色。


ビル・クリントン大統領とモニカ・ルインスキーの不倫騒動発覚のきっかけを作り出したリンダ・トリップ、そしてアーカンソー州知事時代のクリントンをセクハラのかどで訴えたポーラ・ジョーンズの視点を中心に、”Nearly Brought Down a President=大統領を危うく破滅させそうになった騒動”を多角的に描く。


脚本を執筆するにあたって事件をリサーチしたバージェスは「この話が、重要人物に会いに行く途中のデスクに座っている無名の女性たちについて語るものだと気づいたんです。そこから彼女たちの声が聞こえてすらすらと書けるようになりました」と語っている。


アメリカで本シリーズを放映したFX局の取締役が「政治的権力を持たない人間たちを主役にした初の政治ドラマ」と胸を張る本作の脚本は、2022年のプライムタイム・エミー賞にノミネートされている。




3.実在の人物を演じるにあたって研究を重ねた俳優たち


ライアン・マーフィは、脚本の最初の30ページを読んだだけの段階で、サラ・ポールソンに携帯メールを送ったそう。脚本の素晴らしさに感銘したポールソンは、撮影開始前にリンダ・トリップ役を演じる準備を開始。


トリップの声音を研究すると同時に医療従事者のアドバイスを受けながら体重を13.6kg増やし、付け鼻を装着。体の動かし方のトレーニングを受けて、本人の立ち居振る舞いを徹底的にマスターした。


マーフィが次に連絡を取ったのはビーニー・フェルドスタイン。モニカ・ルインスキー役には彼女しかいないと考えていたからだ。奇遇にもフェルドスタインは、その直前のインタビューで「実在の人物を演じるとしたらルインスキーを演じてみたい」と答えており、さらにルインスキー自身が、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のフェルドスタインを見た際「高校生時代の自分のようだ」と考えていたという。


フェルドスタインとルインスキーは、撮影に入る前に何度か会って親交を深め、フェルドスタインの役作りの大きな助けになったそうである。


4.実力派俳優で固めたキャスティング


そのほかにも、映画界やテレビ界、そして舞台で活躍する俳優が多く出演。大統領に対するセクハラ訴訟を起こしたポーラ・ジョーンズを演じるのは、ブロードウェイの舞台でキャリアをスタートさせ、トニー賞最優秀主演女優賞を受賞しているアナリー・アッシュフォード(『バッド・エデュケーション』)で、南部訛りが強くていかにも垢抜けないジョーンズの特徴をよく掴んだ演技を披露している。


一方、トリップにルインスキーとの会話を録音するよう促す著作権エージェントのルシアン・ゴールドバーグ役には、「グッド・ワイフ」をはじめテレビ、映画、舞台と幅広く活躍してきたベテラン俳優のマーゴ・マーティンデイル


ヒラリー・クリントンを「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」「ナース・ジャッキー」のイーディ・ファルコ


そして、クリントン大統領には英国人俳優のクライヴ・オーウェン(『クローサー』)が扮している。アクセント・コーチの指導を受けながら、撮影現場でも常にクリントンの演説に聴き入ったり、クリントンの伝記書を大きな声で読んだりして、役作りに励んだという。出番は多くないながらも、オーウェンのクリントン大統領は強い印象を残している。


「アメリカン・クライム・ストーリー/弾劾裁判」は《字幕版》9月9日(月)より毎週月曜23時~ほか、《吹替版》9月11日(水)より毎週水曜23時~ほか、BS10 スターチャンネルにて1話ずつ放送(全10話)。※9月7日(土)17時30分~吹替版第1話先行無料放送


© 2021 Twentieth Century Fox Film Corporation and FX Productions, LLC. All rights reserved. Photograph © 2021 Twentieth Century Fox Film Corporation and FX Productions, LLC. All rights reserved.


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