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ウェス・アンダーソン監督もお気に入り!ディアーヌ・キュリス初作品『ペパーミントソーダ』4Kで日本初上陸

cinemacafe.net / 2024年9月7日 17時0分

『サガン-悲しみよこんにちは-』をはじめ、コンスタントに作品を撮り続けているフランス映画界の女性監督の先駆者ディアーヌ・キュリスが、自身の少女時代の体験を基に脚本を書き上げ監督したデビュー作『ペパーミントソーダ』(1977)が4K修復版となって日本初公開されることが決定した。


『ペパーミントソーダ』は公開当時、フランスでは300万人を動員の大ヒット。ルイ・デリュック賞、全米ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画賞に輝き、ニューヨークタイムズ紙では“フランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』の少女版”と評されたキュリス初監督作品。


2018年、本作の製作40周年記念としてデジタル修復版がフランス・アメリカで公開され、米批評サイトRotten Tomatoesの批評家たちが投票するTOMATOMETERで91%、一般ファンが投票するAUDIENCE SCOREで78%が付与されたのに加え、著名な映画データベースIMDb RATINGで7.0ポイントを獲得。そのみずみずしくも鮮烈な作風は時代を超え批評家、観客に高い評価を得た。


■ウェス・アンダーソン監督もお気に入り


『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督は2021年、自身の監督作品『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の公開を記念してアリアンス・フランセーズ財団と協力して行った特集上映「ウェス・アンダーソンのフレンチ・コネクション」で、お気に入りのフランス映画7作品を発表。


フランソワ・トリュフォーの『恋愛日記』(1977)、ジャック・ベッケルの『幸福の設計』(1947)などに先んじてトップバッターとして『ペパーミントソーダ』をオープニング作品に選定している。



■1963年パリ。13歳と15歳の姉妹を描く青春映画


両親が離婚し、厳しい母とパリのアパルトマンで暮らす13歳のアンヌと15歳のフレデリック。彼女たちの日常風景をときにコミカルに、ときに切なく描いた脚本は、ディアーヌ・キュリス監督と共同で、のちに『つつましき詐欺師』(劇場未)で1996年カンヌ映画祭脚本賞を受賞したアラン・ル・アンリ。


撮影は1992年の『リバー・ランズ・スルー・イット』でアカデミー撮影賞を受賞したフィリップ・ルースロ。1987年の『戦場の小さな天使たち』と1990年の『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』で2度オスカーにノミネートされ、近年では『ファンタスティック・ビースト』シリーズも担当。


音楽は来日公演も行ったことがある人気歌手兼作家のイヴ・シモン。フランス版ポスターを手掛けたのは、漫画家、イラストレーターとして知られるFloc'hによるもの。初の映画ポスターデザインである。2015年には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のトラベルブック エディンバラを発表し話題となった。


また、アンヌ役のエレオノール・クラーワインは本作品が映画デビュー作で、後にアニー・ジラルド主演『Vas-y maman』(78・未)、『La clé sur la porte」(78・未)やナタリー・ドロン主演『Le temps des vacances』(79・未)に出演。フレデリック役のオディール・ミシェルはブノワ・ジャコ監督、イザベル・ユペール主演『Les ailes de la colombe』(81・未)に出演し、『Vénus』(84・未)では主演を務めるなど活躍した。


ペパーミントソーダ』4K修復版は12月13日(金)より渋谷 ホワイト シネクイントほかにて公開。


Une coproduction LES FILMS DE L’ALMA ー ALEXANDRE FILMS
© 1977 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - ALEXANDRE FILMS-TF1 STUDIO


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