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フランシス・F・コッポラ監督、『アウトサイダー』ほか70-80年代作品を特集上映

cinemacafe.net / 2024年9月11日 13時20分

『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録』で映画史に燦然とその名を刻むフランシス・フォード・コッポラ。現在も監督・脚本・製作など多岐に渡り第一線で活躍するコッポラ監督の70~80年代に発表された作品を中心に、特集上映を開催することが決定。特集上映のポスタービジュアルと、上映各作品のオリジナルポスターが解禁された。


構想期間40年、キャリアラストの噂も飛び交い公開が待ち焦がれる最新作『メガロポリス』はカンヌ上映直後から賛否両論の意見が聞こえるが、思えばフランシス・フォード・コッポラは常に“逆境”に立ちながら、彼自身が求める“映画”を孤独に作り上げてきた。


不動の傑作『地獄の黙示録』も撮影現場トラブルの数々、延び続ける撮影日数、無慈悲に嵩み続ける製作費など、結果的に興行的に成功を収めたものの、その次作『ワン・フロム・ザ・ハート』では前作の成功を自ら食い潰すことになり、スタジオ閉鎖という悲惨な結果を招く。


『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』© 1982 Zoetrope Studios

その“完璧主義”がもたらしたともいえる今回の特集上映では、“再編集”を何度も監督自ら手掛け、2023年に未公開映像を含めて大胆に編集し直した『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』


劇場公開版からより原作小説に近づけたディレクターズ・カットに“最高のクオリティ”を自ら求め監修も行った『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』


『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』© 2005 / ZOETROPE CORPORATION - Tous Droits Réservés

そしてプロデューサーであるコッポラと監督であるヴィム・ヴェンダース、2人の確執をおさめた『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』(ヴェンダース監督『ハメット』の撮影裏であり『ハメット』と併映)。


『ハメット』© 1982 Zoetrope Studios

またパルムドールを受賞し、作品賞を含むアカデミー賞3部門ノミネート(同年の作品賞は『ゴッドファーザー PART II』が受賞)のコッポラの隠れた名作『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』が50周年を記念した、4Kレストア版で登場となる。


『カンバセーション…盗聴…‐4Kレストア版‐』© 1974 Paramount Pictures Corporation

そして今回、特集上映に関し、各作品のオリジナルビジュアルも解禁! まるで公開当時を思わせるような、新聞広告風のデザインとなり、情報が溢れんばかりの文字量である。これらの、各作品のオリジナルチラシは数量限定にて都内劇場公開館、一部全国の劇場にて配布予定。


本上映会の作品ラインアップは以下の通り。コッポラ監督作品は全てリプライズまたはレストア版での上映となる。



『ワン・フロム・ザ・ハート リプライズ ‐4Kレストア版‐』


再編集を加えた4Kレストア版 1982年製作



7月4日の独立記念日を明日に控えたラスベガスの街。出逢って、5周年の記念を迎えたフラニーとハンクはそれぞれ旅行社に勤めるフラニーは、ボラボラ島行きの航空券を、ハンクは家の権利書をプレゼントするが、些細なことから口論が発展し、フラニーは家を出ていくことに。お互いがお互いをどこかで思いながら行きずりに出会った相手と刹那的な恋に落ちていく…。


『アウトサイダー コンプリート・ノベル ‐4Kレストア版‐』


2005年に発表したディレクターズカット版を4Kレストア 1983年製作



オクラホマ州タルサ。14歳のポニーボーイは東側に住むグリースと呼ばれる貧民階級のワルたちとつるんでいる。西側にはソッシュと呼ばれる金持ちたちが住んでいて、彼らが遭遇すればいつも喧嘩が勃発。ポニーボーイは、2歳上のジョニー、リーダー格のダラスと行動していた。その夜もいつもの喧嘩のはずであった…。



『カンバセーション…盗聴… ‐4Kレストア版‐』


公開50周年4Kレストア版 1974年製作


人混みに呑まれながら、逢瀬を重ねている男女の盗聴。この道の長いハリーに任せれば、難しいことはなく、この日もいつもと変わらぬ仕事のはずであった。完璧主義のハリーは、彼らの会話が一部、聞き取れないことに気づき、その内容を聞き取ろうとする。その内に、何か違和感に気づき始める…。音声はハリーを裏切ることはないのか? 妄想か現実かが入り混じる、ネオ・ノワール・スリラー。




『ハメット』(『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』を併映)


監督はヴィム・ヴェンダース 1982年製作



探偵小説をタイプし終えたハメットのもとに、探偵社時代の仲間が訪ねてくる。消えた中国娘を探す彼に頼まれチャイナタウンを案内するハメットだったが、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく…!! ミステリ作家ダシール・ハメットの彼自身の人生と、彼の小説世界が重なりあう、現実とフィクションの狭間へようこそ。


併映作『リヴァース・アングル:ニューヨークからの手紙』


1982年3月にニューヨークで撮影された。フランスのテレビ向けに製作され、ヴェンダースが今後数年にわたって製作する予定だった一連の「日記映画」の試作となる。ヴェンダースにとって初のアメリカ映画『ハメット』製作中の日々を描き、製作者であるフランシス・フォード・コッポラも登場。


「70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 ―終わらない再編集―」は11月29日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。


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