第37回東京国際映画祭、日本映画3本含むコンペ部門ラインアップ発表
cinemacafe.net / 2024年9月26日 14時0分
第37回東京国際映画祭のラインアップ発表記者会見が9月25日、東京ミッドタウン日比谷BASE Q HALLにて開催され、ゲストとして、フェスティバル・ナビゲーターの菊地凛子とコンペティション作品より大九明子監督、吉田大八監督、片山慎三監督、さらにNippon Cinema Now監督特集の入江悠監督が登壇した。
東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康は、本年度の映画祭の特色として国際交流、人材育成、女性への視座という3つの柱を掲げ、「東京国際映画祭初の外国人プログラマーを招き、女性の活躍支援を目的にウィメンズ・エンパワーメント部門を新設した。また過去にあった東京国際女性映画祭で活躍した人たちを招いたイベントも行っていく」と発表。
フェスティバル・ナビゲーターに就任した菊地は「映画と共に育ってきて、このような大役が私に務まるのかなとは思いましたが、日本を代表する映画祭に携われて光栄です」と任命された想いを語った。
その後、プログラミング・ディレクターの市山尚三より「コンペティション部門」15作品の紹介に続き、「コンペティション部門」に選ばれた日本映画3作品を発表し、『雨の中の慾情』の片山慎三監督、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の大九明子監督、『敵』の吉田大八監督が登場。
さらに、今年の「Nippon Cinema Now部門」にて特集を組んだ入江監督は「初めて参加した時は、尖っていてジャージで登壇してしまいました。また帰ってこれて嬉しいです」と特集される喜びを語った。
続けて、今年新設された東京都と連携し女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする作品に焦点をあてた「ウィメンズ・エンパワーメント」部門についてアンドリヤナ・ツヴェトコビッチ シニア・プログラマーは「様々な国からパワフルなラインナップが上映されます。女性の力強さ、アイデンティティ、変容を表す珠玉の作品たちです」と同部門の上映作品に胸を張った。
コンペティション部門出品作品一覧
・「コンペティション部門」応募作品数()内は昨年数:2,023本(1,942本)/国と地域数:110(114)
・男女共同監督作品含む女性監督の作品は全体の中の35本(19.44%)※同じ監督による作品は作品の本数に関わらず1人としてカウント(昨年度の男女共同監督作品含む女性監督作品は35本(20.59%)
※プレミア表記 は下記の通り
WP=ワールド・プレミア AP=アジアン・プレミア IP=インターナショナル・プレミア JP=ジャパン・プレミア
『アディオス・アミーゴ』AP イバン・D・ガオナ監督 コロンビア
『小さな私』WP ヤン・リーナー監督 中国
『死体を埋めろ』AP マルコ・ドゥトラ監督 ブラジル
『士官候補生』WP アディルハン・イェルジャノフ監督 カザフスタン
『娘の娘』AP ホアン・シー監督 台湾
『英国人の手紙』WP セルジオ・グラシアーノ監督 ポルトガル
『彼のイメージ』AP ティエリー・ド・ペレッティ監督 フランス
『雨の中の慾情』WP 片山慎三監督 日本/台湾
『わが友アンドレ』WP ドン・ズージェン監督 中国
『お父さん』WP フィリップ・ユン監督 香港
『大丈夫と約束して』WP カタリナ・グラマトヴァ監督 スロバキア/チェコ
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』WP 大九明子監督 日本
『敵』WP 吉田大八監督 日本
『トラフィック』AP テオドラ・アナ・ミハイ監督 ルーマニア/ベルギー/オランダ
『チャオ・イェンの思い』IP ミディ・ジー監督 中国
オープニング・クロージング作品
オープニング作品
『十一人の賊軍』WP 白石和彌監督 日本
クロージング作品
『マルチェロ・ミオ』JP クリストフ・オノレ監督 フランス/イタリア
第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。
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