ニコラス・ケイジ主演『ドリーム・シナリオ』＆『シビル・ウォー』ほか、見逃せないA24作品4選

『ミッドサマー』を世に送り出した新進気鋭スタジオ・A24とアリ・アスター監督が再び組み、ニコラス・ケイジを主演に迎えた『ドリーム・シナリオ』が11月22日（金）より日本公開。

米批評サイト「Rotten Tomatoes」では91%Freshの高評価を獲得、ケイジ自身も「私のキャリアの中でも最高の演技であり、最高の作品だ」と語っている本作をはじめ、ジャンル問わず話題作を贈り続ける、期待の“A24”新作4作品を紹介する。

『ドリーム・シナリオ』11月22日（金）公開

この秋、最悪の悪夢〈トラウマ〉が襲いかかるーー

『ミッドサマー』『ヘレディタリー／継承』など話題作を世に送り出してきたA24 と、その2作の監督を務めた“人々の不安を煽る”鬼才アリ・アスターが製作を手がける本作。

主演ニコラス・ケイジで贈るのは、ごく普通の暮らしをしていた大学教授が何百万人という人の夢の中に現れ、繰り広げられる平凡な日常が悪夢へと変わるドリーム・スリラー。アリ・アスターがその才能を絶賛した北欧の異才、『シック・オブ・マイセルフ』を手がけたクリストファー・ボルグリが監督。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』公開中

A24史上最大規模の製作費、2週連続全米1位を獲得した問題作

連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。

「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいているーー」。就任“3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14か月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていくーー。

長編デビュー作『エクス・マキナ』で第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞、A24で『MEN 同じ顔の男たち』を手がけたアレックス・ガーランド監督によるオリジナル脚本。

『Heretic』（原題）11月8日全米公開／日本公開予定

ヒュー・グラントが初ホラーで怪演

『クワイエット・プレイス』を手掛けたブライアン・ウッズ＆スコット・ベックが贈るサイコホラー。

宗教の勧誘のため一軒の家を訪れた2人の若い女性は、そこに住む男（ヒュー・グラント）に快く家に招き入れられる。しかし、男は恐るべき顔を持っており、2人は命懸けのゲームに参加させられるーー。

ヒュー・グラント Photo by Daniel Knighton/Getty Images for Paramount Pictured

『MaXXXine』（原題）全米公開済み

『X エックス』『Pearl／パール』に続くA24初フランチャイズ3部作ホラー完結

ミア・ゴス＆タイ・ウェスト監督がタッグを組んだシリーズは、テキサスの農場を訪れた3組の男女を血祭りにあげる史上最高齢の殺人夫婦（『X エックス』）、老婆パールがいかにしてシリアルキラーとなったのか（『Pearl／パール』）を描いてきた。

『Pearl パール』 © 2022 ORIGIN PICTURE SHOW LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

完結編となる『MaXXXine』では、『X エックス』の出来事で生き残ったマキシーンが主人公となる。1985年のハリウッドでマキシーンは女優として大ブレイクを果たすのだが、そこに女優たちを付け狙う謎の殺人鬼が現れるーー。

ミア・ゴス Photo by Vittorio Zunino Celotto/Getty Images

近年の映画シーンを語る上で、絶対に欠かせないスタジオ「A24」。今後公開予定の作品からも目が離せない。

『ドリーム・シナリオ』は11月22日（金）より新宿ピカデリーほか全国にて公開。